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Azureに、のせてみた。

クラウドが万能なはずはない!Azureの弱点を暴け(前編)

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移行時にはデータベースのサイズは気になるところ

小澤
「SQLデータベースは誰が使ってもデータが3重化され冗長化されているのが強み」(小澤)

 笹木:中長期的にはデータベースはPaaS、SaaSに行くのでしょうけど、現時点ではまだ難しいと感じています。

 谷川:オンプレミスにあるシステムをクラウドに持って行けるのはAzure(IaaS)のSQL Serverのメリットですよね。移行元となるオンプレミスにあるSQL Serverは、どんな構成だと移行に有利ですか?

 小澤:データのサイズによりますね。あまりに大きいと初期の移行で苦労します。また先ほどSQL Serverなら時間がかかるバッチ処理もできるとありましたが、そのバッチ処理のデータを処理のたびにどうやってAzure上に持って行くかはまた別の問題として出てくると思います。

 谷川:2時間のバッチ処理ができるのはメリットだけれど、そのためのデータをアップするのに別に2時間かかるならAzureに乗せる意味ないですね。

 小澤:100GBとか200GBのデータをAzureに移行するのに1日かかりますとかだと、結果的に1日以上システムを止めないといけない。そうなると現実的ではないですね。

 笹木:実際そこはネックになります。SQL Serverをがっつり使うところはデータが大量にあり、そのデータ元は店舗などのオンプレミス環境にあります。粒度は違えど、ファイルやメッセージキュー等でリクエストが送られてきて随時かバッチ処理でシステムに入れることになります。Azureを使うなら、こうしたデータをアップロードしなくてはなりません。ここがボトルネックになりがちです。もし毎日数百GB単位のデータがPOSから来ると、アップロードで困難があり運用的には厳しい。可能であれば、データを刈り取るところもAzureの上でやれるといいのですが。

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データセンター間のネットワークに課題あり

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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