SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine Press(AD)

マイクロソフトの中の人に聞く「クラウド データセンター」の“本気で凄い”セキュリティ体制

サイバー犯罪には専門組織を立ち上げ「プロアクティブに」

 サイバー空間におけるマイクロソフトの受難は半端ではない。ペンタゴン(米国国防総省)の次にハッカーからの攻撃を受けているとも言われている。そのマイクロソフトが防御に徹するだけではなく、予防的な事前対策の行動をとる「プロアクティブ」の姿勢を見せるようになった。

日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤 円氏

▲日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンター 
センター長 澤 円氏

 「マイクロソフトではインターネットを安全にすることをトップミッションとして掲げています」と、マイクロソフトテクノロジーセンターセンター長を務める澤 円氏は言う。同社ではグローバルなサイバー犯罪対策の研究センター「サイバークライムセンター」を設置し、サイバー脅威の監視や情報収集を行っている。2月18日からはその日本サテライトを同社テクノロジーセンター内に開設した。  

 澤氏は「マイクロソフトがサイバーセキュリティ対策に本気で取り組むのは、われわれがプラットフォームを提供する企業だからです。例えるなら運動会の場を提供する立場です。みんなが安全に競技できるように地面をならし、小石を拾うのは当然のことなのです」と話す。  

 サイバークライムセンターを拠点に活動をするデジタルクライムユニットと呼ばれる専門チームは、ネットバンキング上の不正送金や広告ワンクリック詐欺などのネット犯罪を引き起こすマルウェアの活動を停止させるための活動で着々と成果を上げてきている。法執行機関や金融関連機関などと連携し、マルウェアで構成されるボットネットの活動をいくつも崩壊(テイクダウン)に追い込んでいる。インターネットの安全性を高める活動を精力的に展開している。  

 サイバー犯罪との戦いはいたちごっこと言われているが、澤氏は「テイクダウンを積み重ねていくことで、攻撃側のコスト底上げを狙っています。つまり簡単に儲からないようにして、最終的には『割に合わないからやめた』と断念させるのです」と話す。  

 マイクロソフトではマルウェア感染状況を常時モニターできる体制を整えている。マルウェアの指令を遮断した後に、感染したPCからのコールをシンクホールと呼ばれるサーバーに切り替え、対策を進めている。イメージ的には犯罪組織の親玉を捕まえた上で、そうとは知らない手下からの指示要求のパターンをトラッキングできるということ。シンクホールでは毎日5億ほどのコールが確認されているという。こうしたデータをAzureに蓄積して同社の技術で分析したり、地図上に展開して視覚化したりするなどして得た知見は関係機関と情報共有して捜査に役立てている。  

 サイバークライムセンターの日本サテライトが開設されたのは2月ではあるものの、公的機関との連携は前から行われている。犯罪を取り締まる警察や立法に携わる国会関係者との情報交換や勉強会などは頻繁に行われているという。

■■■ 5月26日(火)~5月27日(水)開催の「de:code (デコード) 」にて特別プログラム「クラウド データセンター ツアー」を実施!! ■■■

 5月26日(火)~5月27日(水)開催する「de:code (デコード) 」の会場(ザ・プリンス パークタワー東京)では、特別プログラム「クラウド データセンター ツアー」を実施。本ツアーでは、マイクロソフト サイバークライムセンター 日本サテライト、およびマイクロソフトのデータセンターの疑似体験ができます。

 全世界のマイクロソフト データセンターの中で、エンタープライズ クラウド サービス (Microsoft Azure/Dynamics CRM Online/Office 365) のすべてを提供する唯一のデータセンターです。実際のデータセンターの縮尺模型をご覧いただきながら、具体的なサイバー脅威の最新情報や、データ プライバシー、法務コンプライアンス対応などを解説します。

★詳細&お申込はこちらから!

次のページ
信頼できるクラウドに向けて「すべての法規を遵守。準拠するのは日本法」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/6745 2015/05/15 12:56

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング