概要
国民の休日である「春分の日」と「秋分の日」は、その年によって3月20日と21日のいずれかで変動します。それぞれの日付は、政府が前年に決定する仕組みになっていますが、実際には国立天文台が定めた計算式によって求められる値が採用されています。Excelでこれらの日付を求めるには、以下のようにDATE関数とINT関数を数式に組み合わせます。
=INT(20.8431+0.242194*(年-1980))-INT((年-1980)/4)
=INT(23.2488+0.242194*(年-1980))-INT((年-1980)/4)
本稿では、サンプルファイルを使って、春分の日と秋分の日の日付を求める方法を紹介します。
操作手順
春分の日を求める方法
- サンプルファイル「sample.xls」を開きます。
- A7セルを選択して、数式バー横の[関数の挿入]ボタンをクリックします。
- [関数の挿入]ダイアログボックスで、DATE関数を検索します。
- [関数の引数]ダイアログボックスでは、以下のようにDATE関数のそれぞれの引数ボックスに入力します。
- 年:年が入ったセル(A1)を選択
- 月:3
- 日:INT(20.8431+0.242194*(A1-1980))-INT((A1-1980)/4)
A7セルの数式は以下の通りです。
=DATE(A1,3,INT(20.8431+0.242194*(A1-1980))-INT((A1-1980)/4))
秋分の日を求める方法
- A14セルを選択して、[関数の挿入]ボタンをクリックします。
- [関数の挿入]ダイアログボックスで、DATE関数を検索します。
- [関数の引数]ダイアログボックスでは、以下のようにDATE関数のそれぞれの引数ボックスに入力します。
- 年:年が入ったセル(A1)を選択
- 月:9
- 日:INT(23.2488+0.242194*(A1-1980))-INT((A1-1980)/4)
A14セルの数式は以下の通りです。
=DATE(A1,9,INT(23.2488+0.242194*(A1-1980))-INT((A1-1980)/4))
備考
春分の日や、秋分の日の日付を求める場合、1980年の春分や秋分となる時刻を基にするとよいでしょう。
1980年はうるう年で、春分の日は3月20日、秋分の日は9月23日でした。細かく言うと、1980年3月20日20時14分4秒が春分の瞬間の時刻であり、同年9月23日5時58分16秒が秋分の瞬間の時刻となります。日付より小さい時刻の部分をシリアル値で表すと、春分の日の場合は0.8431、秋分の日の場合は0.2488になります。
これらの数値を求めたい年から1980年を差し引いた値で乗算し、そこから1980年から求めたい年の差分を4で割ったものを差し引き、さらにINT関数によってそれぞれの値を整数にすることによって、それぞれの日付を求めることができます。