
ふとメールの受信ボックスをみてみると「ハイブリッドワーク」という文字とともに、オフィス取材の案内が増えているような気がしています。2年前のように行動制限でまったく動けずにリモート勤務というよりも、今はオフィス回帰の動きもみられるように「ハイブリッドワーク」の在り方を模索している企業、個人が増えているのかもしれません。そこで日ごろの取材で訊ねたオフィスから、ブログではよりライトな切り口で新時代の働き方を探っていきます。
10月14日にOktaが開催した「Dynamic Work(ダイナミックワーク)」に関する記者説明会。その際に記者向けにオフィスツアーが開催されました。
2020年9月、同社は渋谷スクランブルスクエアにオフィスを開設後、Auth0買収でフロア移転をして、今年の10月から渋谷ヒカリエ30階に新オフィスをオープンしています。そこで柱となっているのが「Dynamic Work(ダイナミックワーク)」という、ハイブリッドワークの先を行くような働き方が実践できるということ。どのような工夫が隠されているのかみていきましょう。
まずは、入口からすぐに設置されているのは待ち合いの長椅子、来訪者向けの会議室。おしゃれな長椅子ですが足元をよく見てみると、コンセントとUSBが備えられています。実は他の会議室には大型のモニタはもちろん、ワイヤレス充電器がデスクに埋め込まれるなど利便性高い工夫が施されていました。


また、会議室のホワイトボードには「Kaptivo」が設置してあり、板書している様子をリアルタイムにシェアすることも可能です。オフィスにいる社員と遠隔地の社員が円滑なコミュニケーションをとれることは、新たなオフィスの必須要件かもしれません。


Oktaでもオフィス開設にあたり社員に要望をきいたところ、特に多かったのがテレフォンブースの設置。最近では街中でもテレワーク用のスペースとして設置されている風景をよく見かけますが、オフィスでもオンライン会議や電話のために数台あると嬉しいものです。ちなみに渋谷ヒカリエのオフィスにおいて初の設置となったそうで、数台が導入されていました。

さらに、フリーアドレスのワークステーション(デスク)は、自動昇降式でモニタ2台を標準装備。ノートパソコンとあわせて3つのモニタで作業することで効率もあがりそうです。その執務室の中心には、カメラやマイク、スピーカーなどが一体となった「Neat Board」が置かれており、会議やイベントの際には必要な場所に移動することもできるとのこと。Oktaのオフィスには会議室などに、「Zoom Rooms」が多く設置されていることも特徴的でした。


Oktaは「Dynamic Work(ダイナミックワーク)」を推進していますが、オフィスで一番特徴的だったものが「人流センサー」。オフィス内の人の動きなどをデータとして収集することで、常に最適なオフィスの形へと変化していく。まさに、新時代のオフィスならではの工夫であり、今後もどのような変化を遂げていくのか楽しみでもあります。

今回のオフィス訪問の途中では、多くの社員がリラックスして働いており「快適です」と述べていたことが印象的でした。新たなオフィスの在り方を探るためにも、ぜひ皆さまのオフィスにも訪問させてください!(取材企画をご提案いただける場合はコチラから)
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- この記事の著者
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岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)
1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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