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中堅、中小企業でもあきらめない!論理レプリケーションだからできるデータベースの災害対策と止めない移行

edited by DB Online   2016/05/31 14:00

 データベース活用のトレンドには、今日、2つの側面がある。1つは、ビッグデータ活用に代表されるデータ活用で新たなビジネス価値を得る動き。もう1つが、データベースに格納される重要な情報を確実に保護することだ。双方を実現する上で有効な機能がレプリケーションだ。特に今注目なのは、リアルタイムな論理レプリケーション機能。これがデータベースから新たな価値を生み出している。

Oracleサーバーに依存せず、Standard Editionでも高可用性構成

 レプリケーションとは、データベースのデータを二重、三重にコピーする機能。多くのデータベースには標準で実装されている。レプリケーションを使ってデータベースを二重化しておけば、マスターデータベースに障害が起きてもスレーブサーバーで処理を代替えできる。また、データ分析のための参照処理をスレーブサーバーで行なえば、マスターサーバーでのトランザクション処理に影響を及ぼさずに重たい検索用SQLの処理も可能だ。

 標準のレプリケーション機能の多くは、マスターデータベースの更新をSQLを使ってスレーブデータベースに反映する。この方法の弱点は、データコピーの際にマスター側でサーバーリソースを消費することだ。なので、大量に更新がある場合は、データベースの負荷が増える。また、サーバー間を流れるデータ量も増え、ネットワークに十分な帯域がなければスレーブへの反映が遅延してしまう。

 標準のレプリケーション機能では、マスターとスレーブは同じ規模のハードウェアを用意し、データベースの種類もバージョンも統一する必要がある。他にもファイルシステム・ベース、ストレージのブロックベースでデータベースの複製はできる。これらはデータベースサーバーに負荷は与えないが、トランザクションレベルでの更新ができないのが弱点となる。

 一方で論理レプリケーションは、データベースのトランザクション内容をキャプチャしてスレーブサーバーのデータベースに反映させる機能だ。

 「論理レプリケーション機能の元祖はSharePlexです」と語るのは、デル・ソフトウェア システム&インフォメーションマネージメント技術部 ソリューションコンサルタントの青木浩朗氏だ。

デル・ソフトウェア株式会社 システム&インフォメーションマネージメント技術部 ソリューションコンサルタント 青木浩朗氏
デル・ソフトウェア株式会社 システム&インフォメーションマネージメント技術部 ソリューションコンサルタント
青木浩朗氏

 SharePlexは、デル・ソフトウェアの前身のQuest Softwareが1999年、Oracle Databaseのバージョン7の頃から提供を開始し、現在も機能向上の開発が続けられている。すでに世界中で2万3,500越えるインストールベースがあり、金融、通信、公共、eビジネスなど幅広い企業で採用されている。

 SharePlexでは、Oracle DatabaseのREDOログを用い、トランザクションレベルでレプリケーションを行う。

図1:SharePlexアーキテクチャ(全体)
図1:SharePlexアーキテクチャ(全体)

 「同様の機能には、Oracle GoldenGateがあります。こちらは2005年くらいに登場し、2009年にOracleが買収しました。SharePlexは、それより5年以上前から論理レプリケーション機能を提供しています。歴史があり、海外でも各種アワードを獲得するほど評価の高い製品です」(青木氏)

 SharePlexは、OracleのREDOログからデータベースが変更されたところだけを抜き出す。そのための独自ログ分析エンジンを持っており、データベースとは別プロセスでキャプチャして変更点だけを抜き出す。データ複製の際にマスターサーバーにはほとんど負荷を与えず、REDOログ生成量の約1/3のネットワーク転送量で複製できる。レプリケーションツールの中には、ログ分析にOracleのLogMinerを使うものもある。しかし、これはレプリケーション用ではないので、SharePlexのエンジンより効率は良くない。

 SharePlexが対応するOracle Databaseのバージョンは9i、10g、11g、12cと幅広い。バージョンが異なっていても、ハードウェアやOSが異なっていてもレプリケーションができる。また、Standard Edition、Enterprise Editionなど、Oracleのエディションが異なっていても問題はない。

 「Oracleサーバーに依存しない疎結合のアーキテクチャを持っています。なので安価なStandard Editionでも高可用性構成が構築できます」(青木氏)

 SharePlexでは、複製先はOracle Database以外でもいい。従来のMicrosoft SQL Server、SAP Adaptive Server Enterpriseに加え、SAP HANA、Teradata、EnterpriseDB Postgresのサポートも2016年5月から開始した。その他のデータベースも、ODBC経由で複製可能だ。またSQLデータベース以外のHadoopやApache Kafkaなどの新たなデータストアも、サポート対象に入っている。

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著者プロフィール

  • 谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

    EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーター かつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジ...

  • DB Online編集部(ディービーオンライン ヘンシュウブ)

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