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Window Server 2008の標準機能として提供されるハイパーバイザー「Hyper-V」の優位性

  2009/05/04 09:00

  マイクロソフトは、サーバーの仮想化はもちろん、アプリケーションの仮想化、デスクトップの仮想化など全方位での仮想化戦略を持っている。サーバー仮想化を実現するハイパーバイザー製品としては後発となるマイクロソフトのHyper-V。

  このWindows Server 2008とともに提供される仮想化ハイパーバイザーには、OSの標準機能だからこそのメリットが数多くある。Hyper-Vならば、大規模なデータセンターから中小規模の企業のサーバー環境にいたるまで、規模の大小に関わらず仮想化によるメリットを最大限に発揮できる。

マイクロソフトの全方位の仮想化戦略

 TCOの削減、リソースの有効活用、俊敏性の向上、可用性の向上、これらのメリットを得るためにサーバー仮想化市場が急激に拡大している。このような状況下にあって、マイクロソフトは、2008年7月からサーバー仮想化製品であるHyper-Vの提供を開始した。

 Hyper-Vは、市場に出てまだ半年、まだまだ駆け出し的な存在とも言える。しかしながら、市場では大きな注目を浴びていると実感できる。実際、ここ最近顧客からの引き合いもかなり多い。

 Hyper-Vの大きな特長は、この製品がサーバーOSであるWindows Server 2008の標準機能として利用可能だということだ。つまり、Windows Server 2008が広く顧客に受け入れられるので、自ずとHyper-Vが普及し、顧客の環境はサーバーの仮想化が"ready"の状態になるのだ。

 調査会社などによると、Windows Server 2008を搭載したサーバーの出荷台数は、2009年にはx86サーバー全体の50%を超えるとの予測がある。つまり、今後は新規に出荷されるx86サーバーの半数以上で、サーバーの仮想化がすぐに利用できる状態となっているのだ。

 Hyper-Vに世間の注目が集まってはいるが、マイクロソフトの仮想化戦略は、サーバーの仮想化だけではない。増え続けるサーバー、複雑化するデスクトップ管理、膨大な数に上るPCのセキュリティ対応、アプリケーション管理コストの増大といった課題を、さまざまな仮想化技術で解決しようとしている。これらすべてに対応することが、マイクロソフトの仮想化戦略「Microsoft 360 Virtualization」だ。

図1:Microsoft 360 Virtualization
図1:Microsoft 360 Virtualization

 この全方位での仮想化戦略では、現状4つの製品が中核として位置づけられている。サーバーの仮想化を実現するのは、もちろんHyper-Vだ。そして、デスクトップ管理を強化するのが、デスクトップの仮想化であるVirtual PCおよびMicrosoft Enterprise Desktop Virtualizationだ。さらに、アプリケーション管理コストを削減する、アプリケーションの仮想化を実現するのが、Microsoft Application Virtualizationだ。

 また、これまでにも数多くのソリューションを提供しており、実績も多いプレゼンテーションの仮想化もある。これを実現するターミナルサービスを用いることで、アプリケーションを中央のサーバーに安全に格納し集中管理が可能となるのだ。

 マイクロソフトでは、これら4つの仮想化を顧客の要求に合わせ、適宜選択し組み合わせて提案する。さらに、これらのソリューションの運用管理を集中化させるのが、Microsoft System Centerだ。既存のSystem Centerによる管理ノウハウと、統合ツールセットを用い、仮想および物理インフラストラクチャー全体の一元的な管理が可能となる。

 つまり、仮想化を利用することで、いままで必要なかった仮想化レイヤーというものが1つ増えることになる。その影響で運用管理が複雑化しないようにするためのツールが、System Centerなのだ。

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