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商用サービスと仮想インフラの理想的な関係

  2008/11/17 09:00

ストレージサービスの比較

 ハードウェアを使ったストレージサービスと、SANmelodyを使った仮想ストレージサービスを例にとって比較してみましょう。

 一般的なストレージサービスとしては、ストレージリソースを容量単価で貸し出すサービスや、データのリモートバックアップサービスなどがあります。ストレージ系のサービスは、基本的にはデータの保管を行うので、信頼性、セキュリティ、バックアップなどがサービスレベルの基準になります。加えて、どのようなインターフェースでリソースを提供するか、どれくらいの容量を準備するか、どれくらいの性能を確保するか、どれくらいのコストで提供するか、といった点を考慮しサービスレベルを決めていきます。

 ところが、これらの要件定義には、ハードウェアの仕様を無視する事ができません。よって、上に挙げたような各要件に優先度をつけ、優先度の高いものに基づいてハードウェアを選定し、優先度の低いものについてはある程度ハードウェアの仕様に合わせてしまう場合が多々ありました。

 つまり、ハードウェアによるストレージサービスは、サービスの要件を個別に決めることができない、それぞれの要件がハードウェアの仕様に引きずられ、柔軟なサービスレベルが組めないという特徴を持っています。

 一方、SANmelodyによって仮想化されたストレージサービスでは、ハードウェアの仕様と関係なく、SANmelodyの仮想化レイヤーでサービスレベルを設計することができます。サービスレベルに合わせて物理層を選定する必要はありますが、特定のハードウェアに構成を縛られる事がないので、格段に柔軟性が高くなります。

 更に、サービスはSANmelodyの仮想化レイヤーで提供されるため、長期に渡って一貫したサービスの提供が可能になり、同時にサービスレベルも容易に変更できるようになります。

 また、SANmelodyの提供するシン・プロビジョニング機能は、ストレージリソースの初期投資を抑え、データ増加にあわせて投資を行うことを可能にし、サービスインフラの稼働率を高いレベルで維持します(図1)。

図1 ストレージサービスの比較
図1 ストレージサービスの比較

著者プロフィール

  • 片山 崇(カタヤマ タカシ)

    データコア・ソフトウェア株式会社  取締役 兼 セールス・マーケティングマネージャー 成蹊大学法学部卒。アルゴ21において仮想ストレージ、SAN、バックアップ、災害対策、ストレージアセスメントなどのストレージソリューションの営業を幅広く経験。現在、仮想ストレージベンダーであるデータコア・ソフトウェアにて、様々な業種のユーザーに対しコンサルティング的な視点からセールスを行う。また、仮想化業界全体の動向を分析、予想するマーケティングマネージャーを兼任している。 URL:http://japan.datacore.com/ Eメール:

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