デロイト トーマツはAI(人工知能)技術者・データサイエンティスト、サイバーセキュリティの専門家、アナリストなど最新テクノロジー分野に関与する総勢約1,000名を擁しており、FTLの発足により、テクノロジー基盤や研究開発・ツール開発体制が共通化されることで、各ビジネスでのクライアント・ニーズへの対応が大幅に効率化されることが見込まれるという。さらに、より高度なソリューションの提供や、より一層堅牢性の高いセキュリティ環境の実現などの面においても、これまで以上に機動的で一貫性のある対応が可能になるとしている。
FTLの主な活動の領域
・優先ビジネス領域におけるテクノロジー活用・デジタル化への集中投資
これまでグループ各社で専門領域毎に行ってきたテクノロジーおよびデジタル関連投資について、グループ全社共通の優先テーマ領域を設定して知見、資金等のリソースを集中投下。
・研究開発
テクノロジーR&DによるAI技術・アナリティクス、ロボティクス、ブロックチェーンなど先端テクノロジー動向に関する知見集約と、それを踏まえた研究開発を推進し、デロイト トーマツにおけるソリューション開発・展開のための最適なテクノロジーの採用に貢献。
・グループ共通のテクノロジー基盤の構築・拡充
アナリティクス、ビッグデータ分析、サイバーセキュリティ、各種マネージド・サービスなどに関わるIT基盤をデロイト グローバルの品質基準を有するグループインフラとして構築・拡充。
・各種ツール開発
AI技術(主に言語系、画像系、最適化・推論系)ツール、3Dプリンター、ドローン、AR・VR(仮想現実・拡張現実)などに関わるツールの開発・運用。
・教育研修・人材開発
AI技術・アナリティクス、ロボティクスなどのテクノロジー活用スキルに主眼を置いたコンサルタント・会計士・税理士等プロフェッショナルへの研修実施。
デロイト トーマツでは、従来から有限責任監査法人トーマツをはじめとするグループの各ビジネスが、AI技術・アナリティクス、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、各種クラウドサービスなどを駆使して、監査業務の効率化・高度化や、企業の個別経営課題に対応したソリューションの開発・導入支援などを積極的に推進してきた。
今後は、先行した会計監査、経営コンサルティング、デジタルフォレンジック等の分野でのデジタル投資の経験と成果を生かしつつ、これをグループの共通基盤として活用し、まずは特にデジタル化の効果が大きいと期待される税務・法務・各業界規制対応の分野への最適なテクノロジーを用いたソリューション開発に集中することを計画しているという。