HPでは、クラウドコンピューティングを、インターネット経由でサービスを提供するサービスプロバイダ向けのエクスターナルクラウドと、社内向けIT環境を意識したインターナルクラウドの2つに分類し、主にインターナルクラウドに向けた製品を展開していた。
運用管理ソフトウェアについて、「HP Insight Dynamics - VSE 4.1」「HP Insight Orchestration」「HP Insight Recovery」を発表した。HP Insight Dynamics - VSE 4.1は、サーバーのリソースを解析し、プロビジョニングを行う統合管理ソリューションシステムだ。仮想化ハイパーバイザとしてWindows Server 2008 Hyper-V、VMware ESXiの対応が追加された。
HP Insight Orchestrationは、複数サーバー機能を統合化するテンプレートを生成してくれる。HP Insight Recoveryは、名前のとおり、仮想化リソースのレプリケーション、リカバリを管理する。
ハードウェアとしては、スケールアウト環境向けの「HP SE2120」が新たに追加された。これは、サービスプロバイダの要望に応えるため日本専用モデルだそうだ。ホスティング事業者向けに省電力、省スペースが特徴だ。NECにも類似のモデルがあるが、1Uラックに独立したノードが2台搭載されている。
導入支援サービスでは、顧客のIT環境を無償で分析、可視化する「アダプティブ・インフラストラクチャ成熟度モデル Ver.2」が発表された。
クラウドコンピューティング導入をサポートするため、ソリューション、サービス、製品、アウトソーシングまで全社横断でサポートする「NGDCイニシアティブ」と呼ばれるタスクチームを編成する体制を整えたという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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