さくらインターネットは、大阪2か所、東京4か所にインターネットデータセンターを配置し、ホスティングサービスを展開しているが、このたび大阪市北区にある堂島データセンターのフロアを増床し、18日から運用を開始した。
新しいフロアには82基のラックが増設され、センター全体のラック数は641基となる。新設ラックは特注製品で、前後からサーバーをマウントできるタイプだ。これにより単純な収容効率は2倍となるが、増えるサーバーに対して空調対策も新システムを導入した。採用されたのは、NTTファシリティーズの技術である「アイルキャッピング空調システム」で、これはラック前後の通路を覆い冷気を効率よく送り込む方式となっている。
一般にデータセンターの消費電力の40%は空調システムにかかるといわれているが、このシステムにより空調効率は20%向上したという。また、ラックの収容効率が上がっても実際には電源容量の制限がネックになることが多いが、さくらインターネットでは、省エネ小型サーバーも新たに自社開発した。これは、1Uサイズを前後、左右の4分割まで可能な小型サーバーで、Atomプロセッサを利用して低消費電力を実現している。1Uクォーターサーバーでは、1ラックあたり最大で160台のサーバーがマウントできる。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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