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NEC、SMBCグループ、日本総研が量子アニーリングにおける共同研究を報告

 三井住友フィナンシャルグループ、日本総合研究所(以下、日本総研)および日本電気(以下、NEC)は、量子コンピュータの技術評価・検証および研究成果に基づく情報発信を共同で実施していることを発表した。

 量子コンピュータに関しては、様々な方式のハードウェアやアルゴリズムの研究・開発が進展しており、ビジネス利用に向けた実証実験も活発に行われている状況だという。中でも、主に組み合わせ最適化問題を解くために特化した量子コンピュータの実現方式である量子アニーリング方式は、技術的な実用化の目途が立ちつつあることもあり、金融をはじめ、製造・交通・化学など多くの産業における解析業務で、これまで膨大な変動要素のために解けなかった問題に対処できるようになるなど、大きなインパクトをもたらすことが期待されている。

検証の成果概要

 3者は、2020年2月から共同で量子アニーリングの実用性検証を行っている。機械学習や組合せ最適問題への応用に関する成果として、以下を確認したという。

検証テーマ 現状 量子アニーリング利用による成果
①機械学習 不正検知の機械学習において、不正の学習データ入手が困難である
  • 実在しないが確からしい学習データを機械的に生成可能
  • 検出できた不正取引の割合が3~6%向上
②ストレステスト 業務の効率化 各種経済指標を調整するための手作業に時間を要している 左記の作業時間を約1/6に短縮

 今回の技術的成果については、関連する学会・研究会への発表を行い、量子ソフトウェア開発の発展にも貢献していく予定だという。今後も引き続き、機械学習への応用や金融資産の価格変動リスク予測等、量子コンピュータの業務活用に直結する重要性が高いテーマに取り組み、量子ソフトウェア開発と検証を通じて、更なるサービスの向上を目指すとしている。

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