SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

約7割の企業で「AI人材育成の予定はない」【AI inside調査】

 AI insideは、全国20~50代のビジネスパーソン2,000名を対象に、所属している企業・団体でのDX推進に向けたAI活用・AIの内製化・AI人材の育成状況の把握を目的に調査を実施。12月21日、同調査結果を発表した。

DXおよびAIの活用状況

 DXおよびAIの活用状況に関する設問において、「DX・AI活用を推進していない」と回答した人は65.7%、「DX推進・AI活用している」(※1)と回答した人は17.8%となり、DX推進率やAI活用率が低いことがわかったという。業界別で見ると金融・保険業では「DX推進・AI活用している」が36.0%となり、全体の17.8%に比べ約18ポイント程度高く、AI活用が進んでいるとしている。

 また、「DX推進は取り組んでいるが、AI活用まではできていない」(7.4%)、「DX推進、AI活用共に必要性は感じているが着手できていない」(6.5%)という回答も一定数あり、検討はしているもののAI活用まで着手できていないことがわかったという。

[画像クリックで拡大]

※1:次の選択回答数の合計値。「AIを活用して、新たな価値創出ができている」、「AIを活用して、新たな価値創出を目指している」、「AIを業務効率化の範囲で活用している」

システム内製化状況

 システムの内製化状況に関する設問において「内製化を行っていない」と回答した人が全体の62.7%と最も多く、「自社開発を行い、内製化に取り組んでいる」は11.5%、「開発は外注だが、今後は自社開発を検討している」は8.2%、「内製化は検討なし」は13.8%となった。全体的に、現在は内製化していないという回答が過半数を超え、自社開発・内製化に取り組む企業は少数であるとしている。

 また、全体の中でもAIソリューションを現在導入している層に着目すると、同じ設問に対して、「自社開発を行い、内製化に取り組んでいる」は37.2%、「開発は外注だが、今後は自社開発を検討している」は24.3%という結果になったという。AIソリューションを現在導入している層の中では約6割が、内製化に向けて前向きな方針。既にAIを活用できている場合は、内製化に取り組んでいる・検討しているケースが比較的多いことが考えられるという。

[画像クリックで拡大]

 内製化に取り組む背景を聞いた設問では、コスト削減のためやナレッジの蓄積などのメリットが挙げられた(複数選択)。そのうち、AIの導入において内製化する際の課題についての設問に対して、「AIについて技術・知見のある人材がいない」が上位であり、社内でAIリテラシーが不足しているため、内製化まで推進できていないことわかったとしている(複数選択)。

会社におけるAI人材の育成状況

 全体では「AI人材育成の予定はない」と回答した人が70.8%となり、約7割の人の会社においてAI人材育成の予定がないことがわかったという。一方、「AI人材は十分確保できている」は3.2%ほどに留まるものの、研修等を行いAI人材育成を前向きに検討している層(※2)は、17.9%程度存在している。

 また、AIソリューションを現在導入している層の中では、「AIに関する研修を実施し、人材育成を行っている」と回答した人が36.8%で最も多く、続いて、「研修の予定はあるが未着手、もしくは検討中」が19.0%という結果に。「社内のAI人材は十分確保できている」という回答は10.5%にとどまり、AIを活用しながら人材育成に取り組んでいる傾向があることがわかるという。

※2:「AIに関する研修を実施し、人材育成を行っている」「研修の予定はあるが未着手、もしくは検討中」

総括

 AIソリューション導入者のうち、約6割が内製化を検討もしくは内製化に取り組んでおり、コスト面やナレッジの蓄積の観点からAIの内製化が検討されていることがわかったとしている。しかし、AIが活用できていない層においては、社内の人材不足に起因するナレッジの不足から適切な検討や選定が難しく、AIの導入や内製化に取り組めていない点が課題となっている点が見受けられる。一方、全体では「(会社における)AI人材育成の予定はない」が70.8%と約7割を占めており、AI人材育成の予定は検討段階にはない状況であり、費用対効果が事前に明確にしづらい人材教育を含めたAI活用への投資に消極的になっていることがわかるという。

 自治体によっては、AIの活用による生産性向上を目的に、企業におけるAI人材育成に対して​支援補助金を出している場合もあり、AI人材育成を支援する動きは高まっている。​AIにより新しい価値を生み出すためには、基本的なAIの基礎を学び、AIの具体的なイメージを持ちつつ、費用面と人材不足の課題をクリアすることで、導入速度や活用推進率が早まる可能性があるという。

【関連記事】
AI inside、「DX Suite」機能拡充で保険業界のDX支援へ
Specteeと日本気象協会、福井県が「AI路面状態判別技術」の新実証実験へ
日本マイクロソフトとローソン、AIやデータを活用した店舗DXで協業

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/15377 2021/12/21 15:13

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング