損害保険ジャパン、Palantir TechnologiesJapan(以下、Palantir)、ABEJAの3社は、大規模自然災害発生時の業務オペレーションの改善を目的とした「災害対応プロジェクト」を4月に組成し、大規模自然災害の事故・保険金データの収集・統合と、アプリケーションの構築を開始した。
同災害対応プロジェクトは、福島県沖地震をきっかけに組成。PalantirのプラットフォームであるFoundryを活用して、散在するデータを1箇所に収集・統合し業務プロセスに合わせて再構築することで、業務を効率化するアプリケーションを開発した。4月末から約2ヵ月間にわたって宮城県の災害対策本部で実用性を検証するトライアルを実施し、全体の約21%の事務の効率化を実現したとのこと。これにより、顧客の保険金の受け取りが3~4日早くなることが見込まれるという。
3社は今後、効果が実証された地震だけでなく、風災、ひょう災、水災、雪災など他の自然災害発生時にも使用できるよう同アプリケーションを改良することで、災害対策本部での活用も想定しているという。災害対策本部を設置する際には、早期に保険金を届けることで被災者の一日も早い生活再建に寄与するとしている。
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