パナソニック インフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)は2024年9月17日、Oracle Exadataのマネージドサービス「Oracle Exadata Cloud@Customer」の提供を開始すると発表した。
従来のOracle Exadataではハードウェアやデータセンターの導入・運用が必要だったが、同サービスではパナソニックISがクラウドサービスとして提供するため、顧客はハードウェアなしでオンプレミスのOracle Exadataと同一の機能を利用できるという。また、専門的なスキルや知識が必要になるバックアップ・セキュリティ設定、監視やチューニング(SQLの改善、インデックス提案)などについて、同社のデータベーススペシャリストが支援するとのことだ。
提供モデルとしては、メンテナンス時間やスペックなど自由に選択できる専有モデルと、より低コストで利用できる共有モデルがあるとしている。
同社が想定する主なユースケースは以下のとおり。
- 災害対策サイト:現行で稼働しているオンプレミスのOracle ExadataのDR環境を準備したいが、Oracle Exadata自体のコストが高くDR用途のみでは採用できていなかった場合、データ同期に必要な最小限のCPUで利用が可能。また、広域災害などが発生した場合、プライマリサイトとしてCPUを拡張することで本番環境としての利用も可能
- 本格導入前の検証:最短1ヵ月から利用が可能なため、最小限のリソースを短期間契約し、本格導入前にOracle Exadataを検証することが可能。検証で発生した課題解決までの支援が可能で、検証した環境をそのまま導入することもできる
- 大学授業における学生の意識向上:授業でOracle Exadataを利用することで、学生が実機での検証・運用していたという実績を得られる。また、パナソニックISのエンジニアによるサポートで、学生のスキルアップに貢献する
なお、プロトコーポレーションでの導入が既に決定しているという。
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