NTTデータは、顧客のデータセンター価値や資本効率の向上を実現する「データセンター資産最適化支援サービス」を提供開始した。
同サービスは、NTTデータのこれまでのファシリティ面での運用実績(データセンター用地取得、建設、運用、売却・利活用)に基づくノウハウを活用するアプローチを特徴とし、顧客が保有するアセットを洗い出し、最適化に向けた方針を検討する「アセットアセスメント」と、策定した方針に基づき実行を支援する「データセンター資産の利活用・処分」から構成されるもの。
これまで、データセンター移設やクラウド移行などシステム面でのコンサルティング・構築支援を行ってきたノウハウを活かし、同取り組みを新たに開始することで、ITインフラの構築・運用だけでなく、不動産資産としてのデータセンターの利活用・処分まで一気通貫のサービスを提供するという。これにより、資本効率の向上など顧客の経営課題の解決に貢献するとしている。システム面だけでなく、データセンターを不動産資産として利活用・処分のコンサルティングまで踏み込んだ企業は、大手データセンター事業者では国内初になるという(同社調べ)。
同サービスの特徴は次のとおり。
①アセットアセスメント
- 顧客が保有するアセット(IT機器・システム、土地、建物などデータセンターに関わる資産)の洗い出し
- アセットごとの簿価、データセンター運用にかかる予算やリソースの分析
- アセットごとの最有効用途の検証
- 最適化に向けた利活用・処分の方向性の検討
②データセンター資産の利活用・処分
利活用(リテンション)においては、リノベーション・コンバージョンや運用改善を実施し、保有するデータセンターの価値向上を目指すという。
また、処分(カーブアウト)においては、資産売却やリースバックを実施し、企業のアセットライト化を目指すとしている。
同社は今後、同支援サービスをはじめデータセンター移行関連ビジネスとして、2030年までに累計300億円の売り上げを目指すと述べている。
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