コスモエネルギーホールディングス、データブリックス、滋賀大学は11月28日、日本のデータ・AI人材育成を目的にしたパートナーシップを結んだと発表した。本提携は、滋賀大学大学院データサイエンス研究科の学生を対象とし、最新のデータおよびAI教育カリキュラムを活用した実践的な教育取り組みだという。
同パートナーシップにより、2026年1月から滋賀大学大学院データサイエンス研究科で、データブリックスの先進的なカリキュラムを活かし、コスモエネルギーグループの業務課題を題材に実際のデータを用いた課題解決を行う講座がスタートする。これは同研究科としてテクノロジー企業や事業会社と連携する初めての事例となるとした。
講座内容は、データエンジニアリングやデータ分析、生成AIやエージェント型AIの実践的な学習を中心とし、経済産業省が推進する「デジタル人材の育成」に直接的に対応。学生や大学は、データブリックスが無償提供する「Databricks Free Edition」により、データ・インテリジェンス・プラットフォーム全機能へのアクセスと、専門家によるトレーニング機会を得られるという。
講座では、データブリックスの主力AIソリューション「Agent Bricks」を学び、企業の業務課題に基づいた本番環境レベルのAIエージェント構築を支援する知識も養う。コスモエネルギーホールディングスが用意するサンプルデータを活用した電力需要予測や、オペレーションマニュアルAIエージェントの構築といった具体的課題への挑戦が想定され、理論と実践の双方を重視する教育内容となっている。
データブリックス・ジャパンは「学生がビジネスを変革できるツールと自信を持つことを後押しする」とコメント。滋賀大学も「理論と実践が融合した教育環境による人材育成の重要性」を強調した。コスモエネルギーホールディングスは「実際の企業課題の教育現場への導入」を通じ、社会に役立つ人材の成長を支援するとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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