エヌ・ティ・ティ・コム チェオ株式会社が、自治体、教育委員会、塾、学校などを対象としたASP型児童見守りシステム「キッズパス」のサービスを6月1日より提供開始することを発表した。
ファーストユーザーとして、東京都小平市内の保護者、ボランティア、教育委員会、民間企業で構成される任意団体「小平地域見守りネットワーク協議会」が運営主体となり、同市内の公立小学校全19校、総勢3,000名の児童が6月1日より本システムの利用を開始した。
「小平地域見守りネットワーク協議会」では、総務省の平成18年度補正予算の「地域児童見守りシステムモデル事業」の委託を受け、小平市内の全学校の一部学年において、昨年度11月から3月までパッシブタグ(ICカード)を使った児童見守りシステムのモデル事業を実施していたが、本見守りシステムが、保護者等のアンケート結果などから高い評価を受けたため、保護者の受益者負担により正式サービス提供を開始することとなった。なお、一地域の公立小学校において、ICカードを用いた児童見守りシステムを受益者負担として実施する学校数及び児童数は、国内最大規模という。
「キッズパス」は児童の校舎・校門等の出入口付近や任意の箇所に設置しているリーダーにパッシブタグ(ICカード)をかざすと、子どもの登下校の状況を保護者の携帯メールなどに通知する機能や、不審者情報、緊急連絡などを保護者に一斉に連絡する機能など、安心・安全な機能を備えている。
NTT Com チェオでは、今回の19校、3,000名規模のサービス提供のノウハウを活かし、自治体や教育機関など関連団体に展開していくとしている。
親にとっては何かと心配な子供の登下校。キッズパスが「安心」の強い味方となることは確実だが、本システムは子供を「守る」のではなく「見守る」システム。定められた帰宅ルートから大きくそれて寄り道する子供たちの行動までは制限できないのでご注意を。