エンタープライズDB、Postgresの新ツール群と既存ツールのアップデートを発表
レプリケーションとフェイルオーバーユーティリティの新機能で性能と柔軟性を向上
今回のリリースには、性能を向上させ基幹的に重要な展開を管理するにあたりデータベース管理者(DBA)により大きな柔軟性を提供する「EDBフェイルオーバーマネジャー」と「EDB xDBレプリケーションサーバー」の新バージョンが含まれるという。
また、EDBはPostgreSQLコミュニティーのデータベース管理者が性能と発生しうるデータベース破損によって直面する問題を解決するために2種の新たなユーティリティをリリースしたという。
「pg_hibarnator」は、データベース再起動後に温まったデータベースキャッシュの性能向上を持続し、「pg_catcheck」は、破損し正常なデータベースの保守と操作を妨害する可能性があるメタデータを列挙し特定するという。
新たにリリースされるEDB製品と追加機能は次のとおり。
・EDB xDB Replication Server 5.1
性能向上のための待ち時間を削減、処理能力の増加によるマルチマスターレプリケーションの拡張性を改善。また、低レベルフィルタリングとカスタム・コンフリクト・ハンドラーの強化が含まれ、マルチマスター・コンフィギュレーションの管理に際してDBAの柔軟性を向上。
・EDB Failover Manager1.1
新たな安全保護とカスタマイズ機能をを追加。これには、許可しないJGroupsプロセスがデータベース高可用性コンフィギュレーションにアクセスすることを阻止するIPベースのJGroups認証が含まれる。さらに、オペレーティングシステムサービスとしてEFM 1.1が実行され、フェイルオーバーの事態発生後エージェントが確実にクラスターを監視。
また、EDBが開発しオープンソースコミュニティーにリリースしたツールは次のとおり。
・pg_catcheck
DBAがデータベースの破損の存在を疑ったときに、システムのカタログデータの完全性を点検。この検査ツールは、カタログデータを確認し、正常なデータベースの利用または維持を妨害するエラーを指摘し、修正措置が必要となりえる個所を特定。
・pg_hibarnator
このツールは、データベース停止時にデータベースサーバーにあったデータを自動的に保存し修復。データベースがバックアップを破損したときでも、アプリケーションが共通利用データを使ってデータベースキャッシュに再投入するため、従来のように性能を喪失することがない。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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