発表されたクラウド・セキュリティー・ツールは、プライベート・データ・センターからクラウド、そして各従業員のモバイル・デバイスに至るまで、ビジネス全体のセキュリティーの状態を企業が明確に把握できるようにするという。
これにより、誰がクラウドを使用しているか、どのデータに各ユーザーがアクセスしているか、そしてどこからアクセスしているかを明確にするという。
このポートフォリオには、IBMのSoftLayerなどパブリック・クラウド・サービス用のアナリティクスおよびセキュリティー・インテリジェンスも含まれる。さらに、IBMのManaged Security Servicesプラットフォームに基づいており、IBMユーザーのクラウドだけではなく、Amazon Web ServicesやSalesforce.comといったクラウド・ユーザーのセキュリティー強化にも役立つとしている。
クラウド・セキュリティー・ツールの主な特徴は次のとおり。
■クラウド全体にわたる可視性:セキュリティー・アナリティクス・プラットフォームであるIBM QRadarを、IBMのSoftLayerやAmazon Web Servicesなどその他のパブリック・クラウド・サービスに拡張。
■より安全にクラウドに接続:企業が自社データ・センターをパブリック・クラウド環境に拡張する際に、クラウド・サービスへのユーザー・アクセスを保護する上で有用。企業は、ユーザーに適した特権を付与する処理を一元化し、機密データに対して管理者権限を持つユーザーを中心にセキュリティーを一層強化。それにより、多要素認証などの適切なレベルの認証制御機能が得られ、アプリケーションへのアクセスをモニターして追跡可能に。
■クラウドでのデータのロックダウン:企業は、構造化データと非構造化データの両方に対するアクティビティー・モニタリングなど、クラウド・ホスト型のリポジトリーに格納された機密データの発見、分類、評価を自動化するためのプロアクティブ・ツールを展開可能。プライベート・データ・センターで使用しているものと同種のデータ・アクティビティー・モニタリング・ツールを利用して、クラウドでのアクティビティーをモニターし、クラウドに展開したデータ・ソースに対する監査の一元化が可能に。
■クラウドへのセキュリティー運用の最適化:IBM Intelligent Threat Protection Cloudは、クラウド環境をモニターするためのマネージド・サービス・プラットフォーム。その何十億ものセキュリティー・イベントを利用し、最新の相関技術と外部データ・フィードに基づく高度なアナリティクスを搭載。