10月30日と31日の2日間に渡り、東京カンファレンスセンターにて「MySQLユーザコンファレンス 2008」が開催された。日本での開催はこれで3回目になる。今年は「MySQLのパワーを最大限に」をテーマに、製品情報をはじめ、スケーリングや最適化、内部アーキテクチャ、ビジネス動向などMySQLの情報を伝える多くのセッションが行われた。
基調講演では「State of MySQL from Sun」と題し、MySQLビジネス統括本部長 アジアパシフィクディレクターである矢崎博雅氏が登壇。「450名強いたMySQLスタッフの誰1人もかけることなく、製品と一緒に全員サンに統合した」「ダウンロード数も統合前の1日5万ダウンロードから7万ダウンロードへと増えている」とし事業、製品ともに統合後も順調であることを報告した。
また、矢沢氏は「あくまでオープンソースの戦略は崩さない、全てのプラットフォームをサポートするのに変わりはない」とし、依然根強く残る統合の悪影響への懸念をきっぱりと否定した。今後はさらにオープンな環境で、製品を提供していくという。
ビジネスの視点でMySQLが重点を置く分野として、矢崎氏はWeb 2.0系サービス、Enterprise 2.0、通信、OEM、オンデマンドサービスの5つを提示。スケーラビリティ、スピード、低コスト性といったMySQLの特性を最大限に活かし、「経済性、成長性、信頼性」をキーワードに今後も各企業のビジネス拡大をサポートして行きたいとした。
【関連リンク】
・MySQLユーザコンファレンス 2008