「Jtest」は高品質なJavaシステムの開発とテスト工数の大幅削減を強力にサポートするJava対応テスト自動化ツール。1,000個以上のコーディングルールをもとにソースコードを静的に解析し、プログラムの問題点やクラスを横断した特定の処理フローに潜む検出困難なエラーを検出する。
このたびのバージョンアップで、Javaにおける単体テストの主流であるJUnitをベースとした単体テストのテ スト生成やモックの作成、テスト実行を行う単体テストアシスタント機能が追加された。静的解析機能では、処理フローの解析時にセキュリティ脆弱性のチェック機能が強化された。
「Jtest 10.3.1」の新機能と改善点は次のとおり。
・単体テストアシスタント機能
広く普及しているオープンソースの単体テストフレームワークであるJUnitをベースとした単体テストを効率的に行うための機能を搭載。テスト対象のメソッドのテストクラスやテストメソッドのテンプレートをパラメータライズドテストとして作成したり、モックオブジェクトを生成したり、単体テストのカバレッジを計測したりすることができる。また、単体テストを実行した際の処理の流れをモックの呼び出しを含めて確認することができるため、テスト実行時の振る舞いを把握するのに役立つ。
・セキュリティ脆弱性チェックを強化した静的解析機能
静的解析機能では、フロー解析で利用するルールにセキュリティに関するルールが複数追加された。フォーマット文字列からサニタイズされていないユーザー入力を除外するなど、脆弱性に直結するJavaコードの問題が検出できるようになった。また、PCI DSSのルールセットが最新版であるバージョン 3.2に対応。
・統合開発環境の新しいバージョンのサポート
Eclipse4.6やIntelliJ 2016.3、NetBeans 8.2に対応。統合開発環境上のJtest専用のビューワーから 解析結果を参照できるため、開発者は生産性を落とすことなく修正作業を行うことができる。