EDR (Endpoint Detection and Response) 機能のパイオニアであるファイア・アイが提供するクラウドと仮想エンドポイント・セキュリティ製品は、2017年に提供が可能となる主要アップグレードの1つで、これによりファイア・アイはセキュリティの簡素化、統合化、自動化を実現するインテリジェンス主導型のエンドポイント・プロテクション・プラットフォーム(EPP)の提供を目指すという。また、2017年には、次のような追加アップグレードが予定されている。
- アンチウイルス(AV)機能の搭載と、復旧機能の追加を第3四半期に実施
- Linuxサポートを追加し、macOSとWindowsを含むすべての主要コンピュータ・プラットフォームに対応
- 同社の長年に渡るデータサイエンスと人工知能(AI)リサーチに基づき、セキュリティ運用の簡略化に向けた継続的な投資
パートナー企業にとっても、この新しい提供形態によるファイア・アイのエンドポイント・セキュリティの利点があるという。パートナー企業はハードウェアを使わなくても、仮想アプライアナスおよびクラウドで稼働するエンドポイント・セキュリティを直ちに導入・展開でき、またこれらの製品を顧客企業向けにホスティングしたり、仮想的に管理するといった選択肢を提供できる。この選択肢によって、コストと導入の複雑さが低減され、グローバルで実績の高いセキュリティ企業のソリューションに大きく拡張できるようになるとしている。
さらに、「FireEye Helix(ヘリックス)」を使うことにより、パートナー企業はエンドポイント、ネットワーク、そしてサードパーティー製品のアラートが統合され、リスクのある脅威情報を1つの環境で管理し、顧客企業のセキュリティ運用を簡素化できるという。「FireEye Helix」は、顧客企業あるいはパートナー企業によっても管理が可能で、顧客企業が追加の専門知識を必要とするときには、ファイア・アイのセキュリティ専門家が即時に対応するという。