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サードパーティだからできる、端末エミュレータを活用したメインフレームの価値の最大化

新たなテクノロジーと組み合わせてメインフレームの価値をさらに引き出す

 このようにユーザーの利用状況に合わせ、きめ細かい対応ができるのがサードパーティの立場で端末エミュレータを提供するキヤノンITソリューションズの強みだと橋本氏は説明する。キヤノンITソリューションズではパッケージ製品としてTCPLinkシリーズの製品を展開しているが、顧客の要望に応じたカスタマイズの実施や、他システムとのインテグレーションのサポートなども随時行っている。

 そのような端末エミュレータを基軸にした手厚いサポートをしている中で、昨今ではオペレーションの自動化につながるような業務改善プロジェクトに取り組むことも多い。

 「もともとメインフレームを活用している業務では、高い信頼性や処理の正確性が求められるものがたくさんあります。とはいえそのプロセスに人が介在するとなると、どうしても人的ミスのリスクが入り込んでしまいます。そこで人が行っている入力操作などの処理を自動化し、裏側のデータの受け渡しを端末エミュレータで行うことで業務プロセスを効率化できるようなシステムを構築します」(橋本氏)

 これは、メインフレームを活用したRPA的なアプローチと捉えることもできる。金融、公共などの領域では、日々の業務の中にまだまだ人手で行う処理が数多くある。その部分をシナリオ化し、なるべく自動入力などで人による作業を無くすようにする。結果のデータは、端末エミュレータを活用して自動でメインフレームに受け渡して業務プロセスを自動化していくのだ。

 もちろんこれらの仕組みは、オープン系のシステムに移行した上で、全てを作り直すことでも対応できる。とはいえそうなれば、新たな仕組みを構築するだけでなく、その仕組みが従来と同様な信頼性、正確性を持っているかを担保しなければならない。そのためには高度なセキュリティ機能を実装し、徹底した検証作業も必要になるだろう。

 そのために大きな手間やコストをかけるべきなのか、それとも信頼性と正確性の高さの部分は今まで通りメインフレームで担保し、ユーザーにとっての便利さや使い勝手の良さ、効率化部分だけを新たに開発する。そしてメインフレームとの接続は、裏方として端末エミュレータに任せてしまうのだ。こうすることで、モバイルや機械学習などの新しいテクノロジーを活用しつつ、従来のメインフレームの良さも最大限に引き出すのだ。

 高い信頼性、セキュリティ性があるため、当分の間メインフレームが無くなることはないだろう。そうであるならば、メインフレームの持っている価値を最大限に引き出して利用すべきだ。キヤノンITソリューションズでは、単に端末エミュレータを提供するだけでなく、これまで経験してきた多くの実績やそこで蓄積したノウハウを活用し、メインフレームの良さを誰でも活用できるような提案を行っていくという。

キヤノンITソリューションズ株式会社 端末エミュレータ
 

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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