オフィスにおけるグリーンITの主な実現策は、二種類ある。省電力タイプ機器の導入と節電運用の徹底だ。機器のリプレースは段階的に行わざるを得ないが、節電設定や不使用時の電源オフなどは今からでも実行可能だ。しかし、個々の社員に対策を任せていては徹底が難しく、管理者自身が実施するのは負担が大きい。そこで活用したいのが、JALインフォテックのPALLET CONTROL など、PC運用管理ツールだ。
自身のニーズから生まれたPC運用管理ツール

株式会社JALインフォテックはJALグループの情報子会社として設立され、グループの情報戦略の実現を担ってきた。
日本航空が日本IBMにシステム開発とメインフレームの運用に関するアウトソーシング契約を締結したのに伴い、2002年から日本IBMとの提携を強化。JALとJALグループで培ったノウハウとIBMの先進的IT技術を活用し、グループ外の旅行、流通、通信、金融業界などへITサービスを展開している。
提供しているサービスはアウトソーシング、システムインテグレーション、ネットワーク構築、サーバー設置、テレフォニーなど多岐にわたる。また、オリジナルで開発したパッケージ製品の評価も高く、その一つであるPALLET CONTROLは、クライアントやスタンドアロンPCの管理業務を効率的に行う管理ツールだ。
JALインフォテック サービス事業本部長の町田正行氏は「業務遂行においてコンピューター活用が必須となっている一方、その管理は大きな負担となっています。たとえば修正パッチの配布では、一台に適用漏れがあっただけで社内ネットワーク全体のリスクとなる。また、PCの入れ替えや移設等にともなう環境設定では、大変な作業量を要します。そこで、そうした作業を簡略化、自動化できるツールがないか探しましたが、ニーズにきちんと合うものが見つからない。それでは自分たちで開発しようと考えたわけです」とPALLET CONTROLが生まれたきっかけを語る。
当初はソフトウェア配布機能を中心に作り、その延長線の中から資産管理、環境設定変更、ヘルプデスクなどの機能が順次追加されてきた。PALLET CONTROLは現在、クライアントPCの把握からソフトウェア配布、OS各種設定、セキュリティ対策に至るPC運用を支援するツールとして利用されている
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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