最優秀賞受賞チームはコーディングとGUIを併用
表彰式は、懇親会の中で行われた。挨拶で最初に登壇した小林氏は、「実は、こうしたハッカソンを開催することがSASジャパンの夢でして、SAS Viyaがリリースされて3年目にして実現できました。SAS Viyaチームの皆さんに感謝します。また、参加していただいた皆さんも充実した2日間を過ごしていただいたと確信しています。ぜひこれを機に、SAS Viyaを使ったアナリティクスの輪を広げていただきたいと思います」と述べ、表彰に移った。
ハッカソンでは当初、最優秀賞のみを予定していたが、審査の結果、SAS社でも想定してなかった斬新なアイディアや使いこなし方が報告されたため、3チームに特別賞を受賞することになった。特別賞の1チーム目は「チーム・ひこうせん」。SAS ViyaをPythonプログラミングで利用、用意されている機械学習ライブラリ群を使いこなし、高精度のモデルを実現したことが評価された。受賞したメンバーは「東京大学の4年生で、サークルで出会った3人で参加しました。アナリティクスには詳しくなかったのですが、情報系に興味があったので。いい経験になりました。ありがとうございました」と述べた。
特別賞の2チーム目は「チーム・タナバタ」。短時間でソリューションを完成させたことが評価された。受賞したメンバーは「短期間で完成させたことが評価されたとありましたが、確かに全チームの中で一番早く帰ったのではないかと思います。Viyaはとても使いやすいので、もともとプログラミングで参加しようと思ったのですが、それをもう捨てて、Viyaでがんばりました。精度はさておき、早く仕上げて早く帰ってご飯食べようという感じでした」と、会場の笑いを誘った。
特別賞の3チーム目は「Team OMEGA」。高度な機能を活用し、高精度のモデルを実現させたことが評価された。受賞したメンバーは「僕らは今回、GUIにこだわりました。データの加工でなかなか答えが出なくて苦労しましたが。可視化は非常に良かったです。各変数の関係性や、どういう変数が関係しているかということを、SAS Viyaを使ってステップごとに見ていきました。当たり前のことをSAS Viyaでやっていったことが、受賞の理由ではないかと思います。次回もぜひチャレンジしたいと思います」と述べた。
そして、最優秀賞を受賞したのは「Team TaTa」であった。テクノロジーを効果的、効率的に活用し、素早く高品質のソリューションを完成させたことが評価された。受賞したメンバーは「学生時代は授業でSAS を使っていましたので、SAS Viyaには懐かしい気持ちがありました。最初はPythonを使うつもりでしたが、モデリングにはGUIを使いました。変数選択やパラメータの操作が自動化されていたからです。そこを簡単にできたので、あとはいかにモデリングの精度を上げていくかに集中しました。たとえば設定値と実際の値の差が大きい場合など、変数選択をいろいろ試して比較することで手法を変えていきました」と感想を述べた。