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小規模の拠点から大規模データセンター、ハイブリッドクラウドまで VxRailの幅広い実力の深層に迫る

VxRailに盛り込まれた豊富なVMware技術

 繰り返しになるが、VxRailではVMwareの技術を盛り込んでいるのが大きな特徴になる。これは採用側と被採用側のどちらにもメリットがある。採用側からすると、仮想化環境の構築や保守でVMwareのスキルを培ってきたエンジニアは多くいるため人材確保がしやすくなる。被採用側、つまりVMwareのスキルがあるエンジニアからすると、これまでのスキルを活かしつつ、新環境へとステップアップすることができる。

 VMware技術が及ぶ範囲は実に幅広い。vCenterから環境全体を管理することができ、vRealize Operationsでエンドツーエンドの分析、レポーティングができて、容量管理や予防アラートに役立てることができる。プライベートクラウドではvRealize Automationの自動化機能でガバナンスやコントロール、セルフサービスカタログを利用することが可能。慣れ親しんだVMwareのエコシステムの中でVxRailを活用することができ、何も変更を加える必要がない。

 VxRailの内部をより詳細に見てみよう。特徴としてShneorson氏が挙げるのが「Powered by VMware vSAN」でソフトウェアデファインドストレージを構成していることだ。

 VxRailに実装されたHCI向けシステムソフトウェアは大きく分けて5つある。おなじみのVxRail Managerのほかに、最近VxRail ACE(Analytical Consulting Engine)も加わった(詳細は後述)。RESTful APIは他のサービスと連携するなど高度な活用に有用だ。下流へのコネクタとなるバックエンドサービスや自動化とオーケストレーションを実現するサービスもある。

 さらにVxRailにはデータ保護のためのオプションがある。具体的にはRecoverPoint for VMsやVMware vSphere replicationになる。

 新しく加わったVxRail ACEとは、ビッグデータ活用による運用支援だ。デル テクノロジーズでは世界中でVxRailを運用している現場からデータを収集し、機械学習も加えて分析している。ここから得たインサイトはポータルサイトなどを通じてユーザーにフィードバックできるようにしている。

 例えばどこかで障害が発生すると、似たような環境で同様の障害が発生していないか自動的にチェックが行われ、障害を未然に防ぐことが期待できる。あるいは運用履歴からストレージやCPUの予測を行い、飽和する前に対処できるようにする。近々、VxRail上で問題が発生した場合に、ソフトウェアによる修正によって「ワンクリック解決」でできる機能を提供する予定だという。

 Shneorson氏は次のように話す。「私たちが考慮しなくてはいけなかったのは安定性、信頼性、シンプルな運用、そしてアップグレードです。そのため私たちはVMware vSANおよびVxRail Managerの強化を行いました。vCenterを活用したインターフェースなので、VMwareユーザーであれば新しいことを学ぶ必要はありません。小規模のお客様はシンプルなユーザーインターフェースやウィザードなどを提供しています。より高度な活用を実現したいお客様にはプログラミングで活用できるようにAPIを豊富にご用意しています」

 セキュリティの配慮も欠かせない。VxRailでは、ネットワーク、ストレージ、コンピューティング、マネジメント、インフラすべてのレイヤーに渡りセキュリティが実装されている。

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HCI市場ではトップシェア エッジ、コア、クラウドで幅広く活用可能

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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