SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

data tech 2020 レポート(AD)

テープ×オブジェクトストレージで実現 クラウドネイティブ時代のデータ活用基盤とは

ストレージにはないテープのメリット

 ところで「大容量のデータを扱うならクラウド」との考え方もある。しかし、大規模障害なども発生しており、クラウドだけで大丈夫なのかとの懸念もあるため、オンプレミス回帰の話も聞こえてくる。これに対し、大容量データを格納するのに「適材適所でテープストレージも利用されています」というのは、森氏だ。

 ほとんど触らないデータのアーカイブには、クラウドが良いとの話もあった。確かに一切ダウンロードしなければクラウドはコストが安い。しかし、いざ大規模なデータをクラウドからダウンロードするとなると、転送費用が莫大にかかることがある。さらに、クラウドでは高可用性ポリシーが適用できない場合もあり、セキュリティ上の規制でクラウドにデータを出せないこともある。これらの要件でオンプレミス回帰があるのは確かだ。

データのアクセス頻度によってストレージの最適化が必要に
データのアクセス頻度によってストレージの最適化が必要に
[画像クリックで拡大]

 その上でホットデータとコールドデータの問題もある。NASに大量なデータがあっても、利用しているのはほんの一部に過ぎない。生成から1年間は使われるが、それを過ぎるとほとんど触らなくなりコールドデータとなってしまう。逆に、5年後にコールドデータを使いたい場合もあり、その際にNASでは、欲しいデータがなかなか見つからないこともある。これがオブジェクトストレージであれば、タグやメタデータを組合せることで対象データを見つけやすくなるのだ。

 コールドデータなら、テープメディアが活躍できると森氏は説明する。テープには堅牢性、安全性があり安価にデータを保存できるからだ。データの保存先としてパブリッククラウドが条件に合わなければ、オンプレミスでテープを活用してコストセーブもできる。テープは1メディアに極めて大容量のデータを保存でき、ハードディスクと違い構造もシンプルでデータを読むのに複雑な仕組みは必要ない。

 仮に5ペタバイトの容量があっても通電しておく必要はなく、読みたいときだけ通電するのでエネルギー消費も抑えることができる。また最近はオフラインで保存できることから、ランサムウェア対策でも有効だともいわれる。耐障害性も高く故障率も低いのも大きなメリットだ。「ハードディスクの容量も増えていますが最近は鈍化しており、テープ容量増大のペースはそれよりも大きくどんどん開発しています」と森氏は述べる。

磁気テープストレージは、経済性・安全性・将来性の3つで大きなメリットがあるという
磁気テープストレージは、経済性・安全性・将来性の3つで大きなメリットがあるという
[画像クリックで拡大]

次のページ
オブジェクトストレージとテープのメリット組合せた「FUJIFILM オブジェクト アーカイブ」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
data tech 2020 レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/13741 2021/01/22 10:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング