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data tech 2020 レポート(PR)

テープ×オブジェクトストレージで実現 クラウドネイティブ時代のデータ活用基盤とは

 2020年12月8日に開催された「data tech 2020」のデータ活用基盤に関するセッションでは、「活用するためのデータ、賢く溜められていますか? オブジェクトストレージ活用でクラウドネイティブ時代につくる新しいデータ基盤とは?」と題し、大容量化するストレージをサイロ化させず、コストもかけずに、多様なアプリケーションやクラウドと連携させるヒントが紹介された。磁気テープトップメーカー 富士フイルムとデータファブリック構築のトップベンダー ネットアップによる対談形式で、オブジェクトストレージと磁気テープの新しい関係、オブジェクトストレージとテープを組合せて賢くデータを活用するための土台作りについて解説された。

S3 APIにより拡がるオブジェクトストレージの用途

 データを活用することと賢く貯めることは、表裏一体の関係にある。つまり、データ活用のためには、データを使いやすく貯める必要があるということ。そして、このデータを賢く貯めるところで注目されているのが、オブジェクトストレージだ。なぜオブジェクトストレージが注目されるのか。

 本講演では、富士フイルム株式会社 記録メディア事業部 営業部 シニアエンジニアの森 純也氏とネットアップ合同会社 システム技術本部 ソリューションアーキテクト部 ソリューションアーキテクトの箱根 美紀代氏によって対談形式で解説された。最初にオブジェクトストレージが注目される理由をシステム利用の変遷から説明したのは、箱根氏だ。

 2000年代頃までは、サーバーやデータベースなどインフラ主導のシステムが多かった。それが2010年代になるとスマートフォンやクラウドなど新しい技術が台頭し、アプリケーションやデータ活用が主役のシステムが増えている。たとえば、写真や動画などをスマートフォンから扱うアプリケーションは今や珍しくない。その際、利用する画像などは、クラウドのデータを参照するものがほとんどだ。

ネットアップ合同会社 システム技術本部 ソリューションアーキテクト部 ソリューションアーキテクト 箱根 美紀代氏(写真右)富士フイルム株式会社 記録メディア事業部 営業部 シニアエンジニア 森 純也氏(写真左)
富士フイルム株式会社 記録メディア事業部 営業部 シニアエンジニア 森 純也氏(写真左)
ネットアップ合同会社 システム技術本部 ソリューションアーキテクト部
ソリューションアーキテクト 箱根 美紀代氏(写真右)

 「アプリケーションの多くがクラウドを利用するようになり、APIを通じクラウドにアクセスしています。このような使い方は、オブジェクトストレージとの相性が極めて良いのです」と箱根氏。当初は低コストでデータを保存する用途で使われていたが、これからはアクティブ・アーカイブで大容量データの出し入れを目的にオブジェクトストレージが使われるという。

 それでは、オブジェクトストレージと旧来のNASはどう違うのか。NASはツリー構造でデータを管理する。ファイルやディレクトリがあり、その管理にinode番号が使われる。しかし、inodeには限りがあり、管理するデータにも上限が発生する。

 さらに、「ユーザーはデータがツリーのどこにあるかを意識する必要があります」と箱根氏。これに対してオブジェクトストレージは、「データをフラットに保存します。ペタバイトを超えるような大容量データの管理を得意とし、利用プロトコルも異なります」と説明する。データを探すには、ファイルそのもののデータとメタデータを1つのオブジェクトとして扱うため、データを開かずに内容を把握し制御できるのだ。

従来のNASシステムとオブジェクトのデータアクセス方法の特徴を比較
従来のNASシステムとオブジェクトのデータアクセス方法の特徴を比較
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 データを活用するため適した形にするには、データパイプライン処理を行う。たとえば、デバイスなどから発生したデータをそのまま保存するデータレイクがあり、そこから扱いやすい形のデータに加工しデータウェアハウスに格納する。さらに、必要なデータを抽出しデータマートを作る。

 オブジェクトストレージはデータレイクとして利用されてきたが、最近は進化しデータウェアハウスやデータマートとしても利用できる。データパイプラインのすべてでオブジェクトストレージが活用できるため、データ活用でも注目されていると述べる。

活用のためにはデータ基盤が重要となってくる
活用のためにはデータ基盤が重要となってくる
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 ネットアップというと、これまではNASのONTAPのイメージが強い。しかし、オブジェクトストレージ「StorageGRID」の実績も、既に10年以上ある。「StorageGRIDはソフトウェア管理の分散ストレージです。サーバーを複数台束ねて巨大なストレージを構築することで、データセンターを跨がる構成も可能になります」と箱根氏。StorageGRIDは、メタデータ用いた情報ライフサイクル管理(ILM)ルールを採用しており、ニーズに応じデータの配置や保護方法、保持期間などを設定できるのが特長だという。その上、ネットアップの認証ハードウェアやVMwareの仮想サーバー、Dockerコンテナでも利用できる。

 オブジェクトストレージ自体は古くからあり、一昔前までは大容量かつ安価なためバックアップやデータのアーカイブ、つまりはセカンダリストレージの用途に使われることが多かった。それが今では、「アプリケーションが直接触われるものとなり、用途が拡がっています。それを可能としているのが、S3 APIです」と箱根氏。S3 APIを使いデータのハブとして利用したり、メタデータを使い分析用途で利用したりもできる。企業が扱うデータが膨大となる中で、オブジェクトストレージがプライマリ用途で使われるようになっていると指摘する。

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ストレージにはないテープのメリット

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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