気づけば師走も残りわずか。世界が一変した2020年が終わりを迎えようとしています。パンデミックという異常事態の中で、事業継続という観点からエンタープライズITの重要性が改めて浮き彫りになった一年。エンタープライズITへの注目度はさらに高まったと言えるでしょう。
EnterpriseZine編集部は、2019年1月1日~12月20日の間に掲載した記事を独自に点数付けし、ランキング化しました。本稿では、その上位20位を発表します。EnterpriseZineの人気記事から、業界の注目トピックを振り返ってみてください。
1位~10位 コロナ禍で急伸したZoom、DX推進の加速は必然
2020年1位の記事は、2020年4月30日に公開したZoomのセキュリティ脆弱性についての記事でした。急速にZoomの利用が進む一方、セキュリティ面を不安視された時期もありましたが、矢継ぎ早にセキュリティの強化策を発表したZoomの迅速な対応も印象的でした。
4位、5位にはDX関連記事がランクイン。マイクロソフト CEOのサティア ナデラ氏が、2020年4月の決算発表時に「2ヶ月で2年に匹敵するDXが起こった」と発言したのは記憶に新しく、外部要因によりDXの必然性が一気に加速しました。一方で国内を見ると、コロナ禍は日本および日本企業におけるIT活用の遅れを顕在化させた、とも言えるのではないでしょうか。
“Every company is a technology company.”という時代が現実に訪れようとする中、DXの実現をスローガンに終わらせずに、いかに着実に推進し実行していけるのか。2021年の動きが次の10年を占うと言っても過言ではないでしょう。
1位:Zoomのセキュリティ脆弱性、ユーザー情報流出は本当か?日本法人マネージャーが答える。
2位:【緊急寄稿】新型コロナウイルスで今後企業に求められる対応とは
3位:西内啓氏が語った「新型コロナウイルス問題の中でパートナーイベントを中止しなかった理由」
4位:加速するヤマトホールディングスの物流DX、裏を支える5つのデータ戦略
5位:「まさに長篠の戦い。織田信長のように戦い方を一変させる局面」富士通福田譲×福田康隆のDX対談
6位:【緊急寄稿・実践編】新型コロナウイルス第二フェーズで「企業がやるべきこと」
7位:施行間近!120年ぶり民法改正、アナタの会社のIT契約書への影響は?
8位:DaaSニーズ急増、注目度高いWVD……AzureのVDIを積極推進する3社が語る最新動向
9位:SaaS企業が成長を果たす上でぶつかる「組織の壁」──SmartHRとオクトが語る
10位:IoTはノーコード開発で 愛媛の病院がコロナ対策システムを内製
11位~20位:RPA、量子コンピューター、コンテナ、Kubernetes……最新テクノロジーにスポット当たる
11位以降は、EnterpriseZineが追い続けている主要テーマの一つである、最新テクノロジーに関する記事が目立ちました。テクノロジーを活用することで、できることが確実に増えていく一方で、そのテクノロジーをどう使いこなすのかが、今後ますます問われる時代になるのではないでしょうか。
11位:RPAツールの「UiPath」を使うとき、最初に知っておきたい5つのポイントとは
12位:【SIベンダ必読】ソフトウェア受託開発の収益認識はこう変わる、KPMGコンサル、あずさ監査法人に訊く
13位:セールスフォースの営業のプロが語る「中小企業と向き合うための原則」
14位:実質、準委任契約なのにシステムの完成責任を負わされる 働いてもお金を貰えないベンダの悲哀
15位:なぜDX推進の議論が噛み合わないのか 今知っておきたいDXの基礎知識
16位:企業がコンテナ・Kubernetesを使うべき理由とその課題を解決するOpenShift
17位:Google、IBM、MS、Oracle、AWS──各社のマルチクラウド戦略の違いとは
18位:テレワークで押さえておきたい6つのポイントをゼットスケーラーが解説
19位:2020年は企業もそろそろ量子コンピュータの情報収集を始めるべきだ
20位:加速するカインズのDX、表参道のデジタル戦略チームが果たす役割【カインズ☓WalkMe:前編】
事業運営、個々の働き方、暮らし……様々な場面で「ニューノーマル」が求められた2020年。本年もEnterpriseZineをご覧いただき、誠にありがとうございました。人気記事ランキング1~20位はいかがだったでしょうか。
引き続きコロナ禍への対応が迫られる中、エンタープライズITが果たす役割は非常に重要だと編集部では捉えております。今後とも良質な情報を継続して皆様にお届けしていきたいと考えておりますので、来年もお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。