今回は、EnterpriseZineの新着ニュースを見ながら書いています。多くの海外のSaaSベンダーが、日本にも続々と参入してきています。皆さんにとっては、聞いたこともないベンダーが、米国大手の企業に採用されているとアピールしているのをよくご覧になると思います。あの○○社が採用したツールが日本参入!みたいな感じです。ここにSaaSアプリケーション導入の、日米の違いがあると思います。
IT部門はコアアプリケーションや認証での連携以外ではあまり関与しないため、米国では部門でのSaaSアプリケーション採用がとても盛んです。資産を持たない強みです。マーケティング部門でのABM(Account Based Marketing)ツール、セールス部門の売上フォーキャストツールなど、そのアプリケーションの機能を必要とする部門で、SaaSアプリケーションを積極的に導入します。そのとき、そのベンダーのブランドや実績をあまり気にしないで、よいものを積極的に導入して、ビジネスに差別化しようとしています。グローバルのマーケティング組織に所属しているとそれを実感し、新しいアプリケーション、それも聞いたことのないようなアプリケーションのトレーニングを頻繁に受けています。それはそれで大変なのですが、刺激的です。
日本では、外注に頼る部門が使いこなせるかという課題もあり、また、慎重にアプリケーションを導入するので、このような状況ではないと思います。ここももしかしたらDXの力の差になる部分かもしれません。特に、部門はビジネスをリードしている部門であり、そこがSaaSアプリケーションによって、デジタル武装しているのです。