迷わせないインターフェースで、問い合わせの対応体制も構築
実際に、大和ハウス工業が実装したWalkMeの機能は3つあり、1つ目は「吹き出し表示と自動入力」だ。操作ガイドに沿って吹き出しを表示させ、必要に応じて自動入力をする。ユーザーはガイドを選択することで必要な画面に遷移し、やるべきことを確認しながら入力できる。
また、2つ目に導入したのが「常駐ランチャー」。社内システムに誘導するガイドをボタン化したものや、他のシステムに誘導するインターフェースを用意した。これにより、問い合わせの多いものについては、ランチャー上でQ&Aに誘導するといった設定も可能だ。
そして、3つ目は「Smart Tips」であり、勤怠システムの各メニューにカーソルを合わせると補足説明を表示するなど、注意が必要な入力欄に説明を表示させる機能だ。
「WalkMeが“勤怠システムに関する情報の入り口”となるように意識しました。スケジュール管理システムやマニュアルへのリンク、制度説明のための情報を一元管理することで、従業員が迷わないように設定しています。また、ユーザーの声を素早くシステムに反映させるために、ヘルプデスクチームと連携することで、問い合わせ状況を即座に共有するための体制も作りました」(池田氏)
さらに池田氏は、WalkMe自体に問題はないとした上で「導入前にどんなことができるかを体系的知っておけば、導入当初から活用の幅が広がったかもしれない」として、そのために導入事例など、自社での運用時に着想しやすい資料があるといいと付け加えた。