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Rubrik CEOのビプル・シンハ氏が来日 時代が追いつきバックアップから“セキュリティ企業”へ

ポイントは「レジリエンス」「オブザーバビリティ」「リカバリー」

 パンデミックでデジタル化が加速し、同時にサイバー攻撃のリスクも増大。最近では、ランサムウェア攻撃の件数と深刻さが増大している。対策としてバックアップソリューションの需要が増す中で、注目を集めるのがRubrikだ。バックアップのイメージが強い同社だが、元来セキュリティにフォーカスしているという。そんな気になるRubrikの戦略やアプローチについて、来日した同CEO ビプル・シンハ(Bipul Sinha)氏に訊ねた。

パンデミックで“2つの現象”が加速

Rubrik CEO ビプル・シンハ(Bipul Sinha)氏
Rubrik CEO ビプル・シンハ(Bipul Sinha)氏

──まずは、Rubrikについて教えてください。

 Rubrikはサイバーセキュリティの会社で、世界中の企業や政府機関を対象に、データセキュリティにフォーカスしたサービスを提供しています。具体的には、ランサムウェア攻撃に対する保護、復元に役立つ機能などが含まれています。

 データは企業にとって最も重要な資産です。データを消失してしまうと、ビジネスそのものを消失してしまうことと同義です。私たちのミッションはまさにその重要なデータを守り、セキュアにしていくことなのです。

──Rubrikといえば「バックアップ」という印象でした。

 おっしゃる通り。元々私たちは、データセキュリティプラットフォームとしてビジネスを始めました。2017年にランサムウェアのモニタリングソリューションを市場に出し、2018年にベストセキュリティソリューションとして認められています。

 しかし、当時はまだランサムウェアやデータセキュリティに対する危機感が希薄でしたので、「最新のバックアッププラットフォーム」として販売していました。次第に私たちのデータセキュリティ機能に対する興味関心が高まり、特にこの2年間で市場理解がさらに深まるなど、お客様がセキュリティにフォーカスするようになってきています。現在では、ほぼすべての営業活動がランサムウェア攻撃からの保護と復旧を目的としたものになっており、お客様からもセキュリティプラットフォームとして認識いただいています。

 特に、既存インフラを主としたサイバーセキュリティに加え、データセキュリティも強固にしておきたいというニーズが高まっています。これまでのインフラセキュリティのソリューションだけでは、たとえば100件攻撃があり、そのうち1件でも防御をかいくぐり侵入されてしまえば、致命的な問題が発生してしまいます。つまり、根本的なサイバーレジリエンスをきちんと担保しておくことが重要になっているのです。

──なるほど。では、昨今の状況、特にグローバルの視点からどのように見ていますか。

 この2年ほどでビジネスが大きく動いています。1つはパンデミックが起きたことでデジタル化が加速していること。もう1つはウクライナ侵攻の影響で、ここ数ヶ月の間にランサムウェア攻撃の深刻度やインパクトが非常に甚大化していることが挙げられます。

──パンデミック前後の変化について、より詳しく教えていただけますか。

 パンデミックで状況が変化しているのですが、新しい現象が生まれたというわけではなく、実在していた2つの現象が加速しています。

 1つは、企業や消費者におけるデジタル化です。企業はWeb会議でコミュニケーションするようになり、消費者は食料品をオンラインで購入するようになりました。もう1つは、前述したようにランサムウェア攻撃の件数と深刻度が増していること。つまり、デジタル化が進展するにともない、攻撃対象となる領域が広がっているのです。

 これら2つの現象が組み合わさることで、お客様はサイバー攻撃にあったときにどのように復旧すればいいのか。また、どのように検知するべきかなど、自分たちをどう守るのかを深刻に捉えるようになりました。さらに、サイバー攻撃で狙われるデータの保護についても注目が高まっています。そこで、私たちはこれらの課題を解決するための最新技術についても、ここ4年ほどをかけて蓄積してきました。

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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