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「運用こそDXの要」 年間9,000時間の工数削減を実現した好循環を作り出すには

システム運用の自動化を進めるフィックスポイント 代表取締役 三角氏が説く

運用自動化を強力に進める「Kompiraシリーズ」の活用

 フィックスポイントが提供している運用自動化のためのKompiraシリーズには5つのソリューションがある。うち4つはSaaSで提供している。

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 まずはKompira AlertHub。アラート判断業務自動化サービスとなる。顧客環境にある監視装置、たとえばオンプレならZabbixやJP1、クラウドならDatadogやNew Relicなどから発報されたアラートの判断を自動化する。

 アラートから対応が必要となると、エンジニアにエスカレーションする必要が出てくる。このための電話連絡を自動化するのがKompira Pigeon。電話発信と音声合成で、対応の候補となるエンジニアに自動で電話をかけ、アラートの内容を音声合成で伝えるなどの電話連絡業務を自動化する。

 またKompira Sonarは構成管理自動化サービスとなる。障害発生時に担当者がシステム構成をドキュメントから確認する時、構成が更新されていてドキュメントと乖離していることがある。そうならないように最新の構成を把握できるようにする。

 Kompiraシリーズのなかで唯一、SaaSではなくソフトウェアでインストールして使うのがKompira Enterprise。企業や方針により「システム運用をクラウドからSSHでアクセスされたくない」とSaaSが使えない場合もあるためだ。Kompira Enterpriseは企業内のネットワークで、自動化を進めていくことができる。

 ここまでが自動化のためのツールで、残る1つのKompira GreacはリモートアクセスのためのSaaSとなる。まだ自動化されていない運用業務をこのKompira Greacを経由してリモートアクセスする。これで運用チームは現場に出向かなくても、自宅などからセキュアに操作できるようになっている。リモートアクセスに加えて、特権IDと証跡管理もセットになっており、安全かつ監査にも役立つ。

 さらにKompira Greacは(自動化できてない作業のためのものだが)運用自動化への足がかりにもなる。一定期間の作業履歴を見ることで、繰り返しがあれば自動化したり、プロセス改善につなげたりできる。

 「こうして運用をどんどん改善し、SREチームがより効率的な運用プロセスを構築していくことができます。さらに顧客満足度につながるようなモニターをすることで、開発チームにフィードバックしてDXを推進していくことにもつながります。そうした体制を構築していくとDXが加速化していくと思います」(三角氏)

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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