NECは、海陽学園へ「顔認証決済サービス」を提供すると発表した。
これは、生徒・教職員約600名が様々な物品を頻繁に購入する構内の売店において、今年10月より運用を開始する予定。本サービスの導入により、手ぶら・非接触での買い物を実現するとのことだ。
なお海陽学園以外の国内の教育現場で、生徒や教職員を対象に本格的な商用利用として顔認証決済を導入した例はこれまでになく、先進的な取り組みになるという。
全寮制である海陽学園では、トラブル回避の観点から生徒には現金を持たせず、学園内での買い物は決済用ICカードを持たせて運用している。
一方で、独自の決済システムを保持しているため運用維持にかかる負担が大きいことに加え、生徒が決済用ICカードを紛失してしまうなどの課題があり、対策の一環として2021年に顔認証決済に対応した自動販売機を設置している。
本サービスは生徒本人と保護者同意のもとで、生徒の顔写真や決済と紐づけるプリペイドカードなどの情報を事前にシステムへ登録する。一度登録すれば、売店レジに設置したタブレットで本人が認証でき、商品を購入する際にマスクをしたまま非接触かつ手ぶらで快適な決済が可能になるとしている。
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