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週刊DBオンライン 谷川耕一

Salesforce CDPは揺れるSalesforceの起死回生の一手となるか?

 デジタル変革を進める上で、顧客との関係性をより良いものにすることが企業に求められている。そのために顧客とのあらゆる接点情報を集め、顧客に最適な情報提供やアプローチをとる。変化が速い現状では、この360度ビューで顧客を捉えるアプローチではリアルタイム性が重要となっている。リアルタイム性を備えた顧客データプラットフォームとして、Salesforceが新たに提供するのがSalesforce CDPだ。

Salesforce CDPはリアルタイム性のある顧客データプラットフォーム

セールスフォース・ジャパン マーケティング本部 プロダクトマネジメント&プロダクトマーケティング シニアディレクター 松尾 吏氏
セールスフォース・ジャパン マーケティング本部 プロダクトマネジメント&プロダクトマーケティング シニアディレクター 松尾 吏氏

 Salesforce CDPは、2022年9月に開催されたDreamforceでは「Salesforce Genie」と発表されたものだ。従来CDP(Customer Data Platform)と言えば、マーケティングオートメーションなどで利用する、顧客の行動データなどを集めたデータプラットフォームとして捉えられてきた。Salesforce CDPは、マーケティング領域以外の情報も集めたより幅広い概念を持つものとなる。

 Salesforce CDPが生まれた背景には、企業が扱うべき顧客に関するデータが、CRMやマーケティングオートメーションの仕組みで得られるものを超え加速度的に増加していることがある。「今や1人でいくつものデバイスを持ち、ビジネスの世界でもARやVR、ドローンなど新しいデバイスも活用しており、顧客に関するデータは増える一方です」と言うのは、セールスフォース・ジャパン マーケティング本部 プロダクトマネジメント&プロダクトマーケティング シニアディレクターの松尾 吏氏だ。

 さまざまなデバイスから生まれるデータを顧客中心に捉え、そこから得られる知見を瞬時に活用できれば、顧客はより良い体験を得られる。そのために必要だったのが、リアルタイム性のある顧客データプラットフォームだった。

 Salesforce CDPには、過去の履歴を含め顧客に関するあらゆるデータが入る。それらを担当者が使いやすいよう顧客ごとに整理し、リアルタイムで見られる。「Salesforce CDPは、SalesforceのCRMトランザクションデータベースの横にあるような構成となります」と松尾氏は言う。

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Snowflake、Meta、AWSとも連携するSalesforce CDP

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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