各種の開発資料は「見たいときに、見たいところを、いつでも見る」ことができなければ、意味がないですね。第3回の実習で作った、対になったデータを材料に、データを検索できる仕組みを整えます。要件変更に強い仕組みを作り、可視化を実現します。
まずは、おさらい
「前回分はしっかり覚えている!」という方は、さっそく本日の演習に進みましょう!
前回は、顧客要件と、それに対して作成した機能の一覧表を取り上げました。


それを、前回までのお話でも再三お見せしている下記の図のように加工しました。「全行に固有のIDをつけて管理・検索できる仕組みを作る」という考え方でしたね。ある要件を満たすための機能はどれか、あるいは、ある機能はどの要件を満たすためのものなのか。記憶や文章ではなく、データベースとして管理できる仕組みを作ったわけです。

結果として出来上がったのが、下のような表です。


前回までサンプル画面をAccess 2007にて作成していましたが、現時点でOfficeに不具合があることが判明したため、今回より2003での画面に切り替えております。ご迷惑をお掛けして真に申し訳ございません。
ここまで第4回を読んで、経緯がわからない方は、この連載のご利用意図に応じて読み直してみることをおすすめします。
では、今日もご一緒に、トレーサビリティを習得していきましょう!
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- この記事の著者
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南川 しのぶ(ミナミカワ シノブ)
IT技術、IT経営のコンサルタント。主にシステム開発コンサルティング活動の他、外部セミナー、顧客先企業の内部セミナーの講師も務める。カーネギーメロン大学のソフトウェア工学研究所(Software Engineering Institute)認定PSPソフトウェア開発者(SEI-Certified P...
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