セキュリティ対策にもオブザーバビリティを
昨今のオブザーバビリティの対象には、セキュリティインシデントも含まれる。従来のセキュリティ対策ツールと、オブザーバビリティツールのセキュリティ対応にはどのような違いがあるのか。
セキュリティインシデントへの対応の際に、「膨大に蓄積されるオブザーバビリティのデータを活用できるところが、各種のセキュリティ対策ツールとの違い」だとマコーネル氏は話す。オブザーバビリティのデータを使うことで、アプリケーションの脆弱性への対応も可能だ。
「Dynatraceは、オブザーバビリティとアプリケーションセキュリティの2つに同時にフォーカスしています。それを同じプラットフォームで提供できるところが我々の強みでもあるのです」とマコーネル氏。数十億もの高精度なデータポイントを文脈に基づいて分析し、インフラに関する的確なインサイトを提供できることを示した。
「オブザーバビリティは、世界のIT組織にとってミッションクリティカルな要素です。企業が効果的にオペレーションするために、オブザーバビリティによって得られたデータの重要性が極めて高くなっています。そういった意味では、Dynatraceには大きなチャンスがあると言えるでしょう」とマコーネル氏。今後もオブザーバビリティソリューション市場の拡大と、ソフトウェアの完璧な実行の実現を目指していくことを強調した。