広がるBIの世界で新しいビジネスを創出
マイクロストラテジーのBIシステムの導入企業は、代表的なものではUSPS(U.S. Postal Service)やeBay、国内ではファーストリテイリングなどがある。全体的に、テラデータ、Netezza、SAP BWなど大規模なDWHを採用した企業が多く、BIシステムの利用ユーザ数だけでも数万人以上(USPS では14 万人)の規模も多い。また、通信事業者や金融など顧客数が膨大な企業、商品点数や取引トランザクションが膨大な小売業(EC 含む)などでの採用も多い。
そして、これらの先進的企業に見られる新しい特徴は、BIシステムによって統合管理されたデータ(DWH 群)とその分析データなどを、自社内の利用だけでなく、パートナー企業や顧客に対しても提供することで、新しいサービスやビジネスを生み出していることだ。例えば、あるクレジット会社では、法人契約のカードの利用明細を顧客のニーズに応じたフォーマットや指標で集計、分析するサービスを提供している。カードの契約企業は、部門ごと、個人ごと、あるいは利用先ごとの集計データで、出張旅費などの経費管理、経理業務の効率化、利用先(航空会社やホテル)とのバルクディスカウント交渉などに活用している。通信事業者やサービスプロバイダにおいては、ユーザの利用属性の把握やPUSH型ビジネスへの応用も進んでいる。
企業に蓄積される膨大なデータを効率よく利用することで、全社的な業務プロセスのPDCA サイクルを活かすことが可能になり、さらに企業を超えた情報活用、提供と広がりを見せており、まさに企業競争力はBI抜きには語れない時代に入りつつある。
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