
本連載では、ITプロジェクトにおける様々な勘所を、実際の判例を題材として解説しています。今回取り上げるテーマは、「不作為は『罪』──ベネッセのデータ漏洩事件から、セキュリティにおける発注者・受注者の責務を考える」です。今から10年以上前、ベネッセによる個人情報漏洩事件が大きなニュースとなりました。データや個人情報の保護に対する世間の意識がこれまで以上に高まっている今、あえてこの事件から起こった裁判の内容を取り上げます。セキュリティ対策を外部のベンダーとともに講じる際、発注者・受注者はそれぞれ何に気を付けるべきか。皆さんが所属する組織の実態と比較しながら一緒に考えてみてください。
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細川義洋(ホソカワヨシヒロ)
ITプロセスコンサルタント東京地方裁判所 民事調停委員 IT専門委員1964年神奈川県横浜市生まれ。立教大学経済学部経済学科卒。大学を卒業後、日本電気ソフトウェア㈱ (現 NECソリューションイノベータ㈱)にて金融業向け情報システム及びネットワークシステムの開発・運用に従事した後、2005年より20...
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