SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

  • Security Online
  • DB Online
  • ニュース
  • 新着記事一覧
  • イベント

    Data Tech 2025
    2025年11月7日(金)オンライン開催

    • IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

      IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

    • SaaS ERP最前線──適者生存の市場を勝ち抜く企業はどこに

      SaaS ERP最前線──適者生存の市場を勝ち抜く企業はどこに

    • Next エンタープライズAI

      Next エンタープライズAI

    • 酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

      酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

  • ブログ

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2025

2025年11月7日(金)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2025年夏号(EnterpriseZine Press 2025 Summer)特集「“老舗”の中小企業がDX推進できたワケ──有識者・実践者から学ぶトップリーダーの覚悟」

冨永裕子の「エンタープライズIT」アナリシス

なぜSalesforceはSlackを全てのAIの起点にするのか ── 「エージェンティックOSとしてのSlack」戦略とは

「Dreamforce 2025」現地レポート

究極のゴールは「Lightningへのログインを不要にすること」

 Salesforce製品のうち、既に、営業、ITサービス、Tableauでのデータ分析、HRサービス分野でSlackファーストが実現しようとしているが、この再構築は始まったばかりだ。続いて登壇したパーカー・ハリス氏は「今後、すべてのクラウドアプリケーションがSlackファーストになる。Salesforce Lightningを作ったのは私だが、Lightningにログインする必要がなくなるかもしれない。そうなったらうれしい。それが私のゴール」と語っていた。

パーカー・ハリス氏(Salesforce Co-founder and Slack CTO)

 元々、Lightningは、それ以前のSalesforce Classicに対する顧客からの不満に応える形で開発され、2015年10月に一般提供開始となったUIデザインである。当時の最先端であったレスポンシブデザインを採用したUIで、すべてのデバイス(デスクトップ、タブレット、スマートフォン)で一貫したユーザー体験を提供することを目指した。Lightningは標準的なUIとして定着しているが、Slackファーストへの転換は、今後のエージェンティックAIの台頭とその影響を見越してのことだろう。

 AIエージェントは自分で計画を立て、必要に応じてデータを参照し、自律的に複雑なタスクを遂行できる。ビジネスアプリケーションのユーザー体験は大きく変わる。たとえば、営業がSalesforceで取引をクロージングさせる業務は、Slackで誰かと会話するのと同じくらい簡単であるべきだ。ここで営業が得られる価値は営業に限らず、企業を構成するすべてのチームが同じように得られるべきものだ。Salesforceの画面に移ることなく、Slack内で会話をベースに業務を完結させる。それがSlackファーストの目指すゴールである。

 新しいSlackの画面には「Today」ビューができた。自身のカレンダーと連携しているので、1日の始まりにSlackを起動すると、何をするべきかがわかる。また、「Agentforce」ビューに切り替えると、自分の業務をサポートしてくれるAIエージェント群も確認できる。その役割は設定で拡張でき、質問に回答してくれるAIエージェントもいれば、プロアクティブに動いて業務をサポートしてくれるAIエージェントもいる。24時間365日対応のAIエージェント群をうまく活用することで、自分の業務の成果をスケールできる。

図1:「Today」ビューの確認から始まるSlackでの1日 出典:セールスフォース [画像クリックで拡大]

 ゼロから始める必要はない。「Employee Facing Agent Templates」をAgentforceでカスタマイズしてSlackに展開すれば、すぐにAIエージェントを利用できるようになる。また、「Channel Expert Agent」も提供している。これはヘルプチャンネルのようなもので、あらゆるSlackチャンネルで常時稼働し、よくある質問への回答や情報検索と、場合によっては人間のメンバーへの引き継ぎまでしてくれる。

図2:新しいSlackのAIエージェント 出典:セールスフォース [画像クリックで拡大]

次のページ
統合AIツールセットに進化したSlackbot

この記事は参考になりましたか?


広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

  • Facebook
  • X
  • note
冨永裕子の「エンタープライズIT」アナリシス連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/23060 2025/11/06 10:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング