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#022 タイムマシンに土下座して 去年の桜を伐りにゆく


タイムマシンに土下座して 去年の桜を伐りにゆく


前回の記事を読んだ方からメールでご指摘をいただきました。
桜の木が日本に上陸したのは、正しくは弥生時代だそうです。
関越自動車道の練馬インターのあたり(当時はまだ海岸でした)
から地上にあがり、全国に広がっていったものと考えられています。
桜の着水地点は、太平洋の真ん中あたりであろうと言われています。
なぜ最初にハワイに上陸しなかったのかは、よくわかりません。

桜が当時どんな姿だったかは、まだ判っていません。
いま見られるような木の形でなかったことだけは確かです。
はじめは移動能力があったのが後に地面に根を張って動かなくなり、
姿もまったく変わってしまうというのは
ちょっとホヤの生態を連想させますね。

そんな桜のかつての姿を模したのが桜餅であると考える人は
少なくないですし、成体ではなく卵をかたどった
ものであるという見方もありますし、
さらに、道明寺の桜餅はそれらの卵が集まった様子を
表現しているのだという説すらあります。
そういった説の真偽はともかく、桜餅はとても美味しいです。
ここでようやく本当のことを書くことができて、今とてもほっとしています。
度を越したフィクションは心身に悪影響がありますから
扱いに気をつけなければいけませんね。

「満開の桜にそそのかされて、この季節、僕は毎年
取り返しのつかない嘘をついてしまう」

そううそぶいたのは、とある非実在の作家ですが、
ある年の春、大量の桜餅を食べたあと公衆の面前で割腹し、
腹からいま食べたばかりの桜餅を取り出して
また食べてみせたというほど桜餅好きなことで有名です。
とても共感できるエピソードです。

食べても食べてもなくならない桜餅。
そんなものがもしあるならば、世界はもっと平和な場所に
なっていたかもしれない。
そう作家は語ったと伝えられていますが、
伝えられたという事実は実はありません。
ただ桜餅だけが実在でした。
その実在性にすがるような気持ちで
私たちは来年も桜餅を食べるのでしょう。
桜餅、おいしいです!(これは本当です)
 

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この記事の著者

倉田 タカシ(クラタ タカシ)

「ネタもコードも書く絵描き」として、イラストレーション、マンガ、文筆業、ウェブ制作、Adobe Illustratorの自動処理スクリプト作成など、多方面で活動。
イラストの他に読み札も手がけた「セキュリティいろはかるた」はSEショップより発売中。
河出文庫「NOVA2-書き下ろし日本SFコレクション」...

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