まずはバックアップを確実にとること!
いま、災害対策の強化を迫られているITシステム担当者は多いだろう。最初に考えるべきは、バックアップを確実にとるところからだ。Microsoft SQL Serverには、サーバーをオンラインのままに行えるバックアップには以下の3つの方法が用意されている。
・完全バックアップ(フル バックアップ)
・差分バックアップ
・ログ バックアップ(トランザクション ログ バックアップ)
フルバックアップの取得時間が長く、対してログバックアップは短いサイクルでバックアップになる。自社データベースサーバーが、トラブルに遭遇した際にどの時点まで戻れればいいかに応じ、これら方法を組み合わせて利用する。きちんとした管理をするにはバックアップポリシーを決め、それに従ったバックアップの設定と運用を行えばいい。
バックアップポリシー用のツールもある。
「System Center Data Protection Managerというツールを用意しています。これを使えばウィザード形式で質問に答えていくだけで簡単にバックアップポリシーが決められ、あとはそれに従って自動でバックアップをとってくれます」(北川氏)
漫然とバックアップをとるのではなく、災害対策を改めて考える際には、まずはきちんとしたバックアップポリシーの構築をお薦めするとのことだ。
なお、System Center Data Protection Manager は SQL Server とは別の有償製品となるが、SQL Server の標準管理ツールである SQL Server Management Studio から設定可能な Maintenance Plan Wizardもあるとのこと。

●System Center Data Protection Managerの自習書はこちら
この記事は参考になりましたか?
- DB Online Monthly Special連載記事一覧
- この記事の著者
-
谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア