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企業ITの進化スピードをアップするアプリケーション・フレームワークINTARFRM(インターファーム)

システムの進化スピードは企業の競争力そのものを測るバロメータとなった。手間をかけず迅速にアプリケーションをビジネスに合わせて変更することができれば̶。INTARFRM(インターファーム)はユーザーの長年の希望に対する富士通からの回答である。

 時代の移り変わりとともに、ビジネス環境が変化するスピードはますます速くなっている。そして、ビジネスにはシステムというパートナーが必要不可欠になった。ビジネスとシステム、2つのサイクルがうまく噛み合って回転しなければ、企業活動がストップしかねない。しかし、現実にはシステムが変化のスピードに追いつけず、却ってビジネスのサイクルの回転速度を落としてしまうケースが多く見られる。

 要件定義から設計、開発、テストを経て、導入・運用にいたるシステムのサイクル。ビジネスのスピードに追いつくためには、設計・開発フェーズの迅速化、省力化が鍵となる。

 現在、企業の情報システムが抱える課題を改めて考えてみよう。IT 部門が設計・開発を行う場合には、2つの理由が考えられる。一つは、ビジネス環境の変化に対して、アプリケーションを対応させる場合。もう一つは、フレームワーク、ミドルウェア、OS/ハードウェアのサポート切れ、もしくは技術革新に対応するために既存資産を置き換える場合だ。後者は、あくまでシステムそれ自体を維持するための作業であって、ビジネス上の利益に資するものではないにもかかわらず、その頻度やコストという面では前者をしのぐ場合も少なくない。

 システムそのものの維持に掛かる負担を極力小さくすれば、その分だけ人的・経済的リソースをビジネスに資する行為に費やすことができる。インフラに依存せずに、アプリケーションを利用する。そのための具体的な手段として、富士通が提案するのが、「INTARFRM」(インターファーム)と呼ばれるアプリケーション・フレームワークだ。

設計・開発全般をサポートするアプリケーション・フレームワーク

 アプリケーション・フレームワークと聞くと、StrutsやSpringFrameworkなどを想像する方も多いと思われる。これらを狭義のアプリケーション・フレームワークとすれば、それら共通部品・構造化部品に、テストや構成管理を支援するツールや開発規約・開発手順などの作業標準を合わせたINTARFRMは、設計・開発を包括的に支援する広義のフレームワークと言えよう。

富士通株式会社 共通技術本部 
チーフアーキテクト(ソフトウェア)合田 治彦氏
富士通株式会社 共通技術本部 チーフアーキテクト(ソフトウェア)合田 治彦氏

 その全体像を把握するために、大まかな流れを見ていこう。中核となるのは、設計情報を格納するリポジトリだ。まずは、要求定義をもとに設計した情報をリポジトリに格納する。リポジトリに情報を入力するには2 通りの方法がある。ひとつは、INTARFRMが標準で提供しているドキュメント書式(Excel)に設計内容を記述し、専用ツールを使って格納する方法。もうひとつは、専用画面から直接リポジトリに設計情報を入力する方法だ。

 設計情報の格納が完了したら、リポジトリから対象とする言語でプログラムを出力する。現時点でサポートする言語は、Java、Visual C#、Visual Basic .NETの3つ。既存資産のITリフォーム向けにCOBOLプログラムのラッピング機能も近日中に提供する予定だ。システム形態としては、Web、Java アプレット、スマート・クライアント構成が選択できる。

 チュートリアルに従って、必要な情報を入力すると、指定したプラットフォームでコードが自動生成される。もちろん、最終的には開発者がディティールを仕上げていく必要はあるものの、例えば、データベースとの接続やHTTP リクエストの処理など、全体の構造が完成した状態から開発をスタートできるというわけだ。

 設計情報さえリポジトリに入っていれば、例えばVisual C#のコードをJava に置き換えることも可能だ。「完全な自動変換とまでは行かないが、設計情報がリポジトリに入っているので、変更に掛かる手間は相当軽減される。移行作業を2カ月程度で無事完了させたケースもある。大規模システムでは数年という単位の時間を要するケースが珍しくないことを考えると、その意義は大きいはず」(合田氏)。(次ページへ続く

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プログラミング言語、ミドルウェアの変化を吸収するINTARFRMの効果

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ITイニシアティブ編集部(ITイニシアティブヘンシュウブ)

経営・ビジネス・ITをつなぐ実践情報誌「IT Initiative」編集部  

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