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MySQLの高度な技術スキルを証明したいエンジニア増加中


3レベル4つの資格試験を日本語化

 今回、日本語化されたMySQLの資格制度は、「Oracle Certified Associate, MySQL 5」「Oracle Certified Professional, MySQL 5 Developer」「Oracle Certified Professional, MySQL 5 Database Administrator」「Oracle Certified Expert, MySQL 5.1 Cluster Database Administrator」という3レベル4つの資格となっている。

 Certified Associateは、入門者向けとも言えるもので、ある意味これからMySQLを使い始める人たち用の資格だ。大学等でITを学んでいる学生ならば、比較的簡単に取得できるレベルとのこと。「ORACLE MASTERのBronzeよりも少し簡単な内容です。よりデータベースの世界に入りやすいよう、一段低いところからスタートできます」と阿部氏。MySQLに特化した資格試験ではあるが、データベースの基礎的なところを網羅しているので、この試験の範囲を勉強すればデータベースそのものを理解するのにも役立つ。

 試験時間は90分で出題数は50問、31問(60%)正解すれば合格だ。受験料は2万2,260円(税込)。学生時代にこの資格を取得し、就職してからはORACLE MASTERにステップアップするというのもありだろう。

 Certified Professionalの2つの資格は、実務でMySQLを利用している人向けの資格だ。これの取得のためにCertified Associateを事前に取得している必要はないので、すでにMySQLをそこそこ使いこなしているという人は、このProfessionalレベルから挑戦すればいい。

 Professionalの2つの資格は、名前の通り管理者向けと開発者向けに分かれている。

 管理者向けは、MySQLによるデータベースの構築から日常的な管理、チューニングなどが主な対象範囲だ。メモリ管理からパラメータ設定、その他セキュリティに関する管理などが含まれる。

 一方の開発者向けでは、管理者向けと領域的には若干重なる部分もあるが、MySQLでのSQL構文の詳細に関する知識に重点が置かれている。SQLの高速化手法やインデックスの活用、さらにはコネクターなどデータベースを活用したアプリケーション開発で、必要となる技術が対象範囲だ。

 Professionalレベルの試験はDeveloper、Database AdministratorともにPart I、Part II 2種類の試験に合格する必要がある。「MySQLを扱っている人の多くは、開発も管理も両方こなしている人がたくさんいます。試験の内容は基本的にかぶる部分はないので、是非両方の資格を取得して高い技術を持っていることを証明して欲しい」と阿部氏は言う。

 Certified Expertは、より高度な技術スキルを持っていることを証明する資格試験だ。今回日本語化されたのはCluster Database Administratorで、データベースシステムで高可用性を実現するための機能部分。OracleならばReal Application ClustersやData Guardを使いこなすためのスキルだ。「日本においては、MySQLの運用環境において高い可用性を求めるシステムが増えています」と阿部氏。高可用性機能を使いこなすスキルの証明ニーズは高いという。

 Certified Expertの試験は1つだけだ。MySQLでクラスタリングを使いこなしている自信のある方は、是非チャレンジしてはいかがだろうか。ちなみに、英語版のCertified Expertレベルの資格試験には他の領域のものもあるが、それらについては当面日本語化の予定はないとのことだ(英語版の試験を日本で受験することは可能)。

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MySQL以外でもOSSの資格が注目されることは歓迎

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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