MySQL以外でもOSSの資格が注目されることは歓迎
もちろん、日本オラクルでは通常のMySQLの技術研修コースも用意している。とはいえ、それらは試験対策用ではない。「試験は試験、研修は研修で独立して提供しています。もちろん研修を受ければ、素早くMySQLの技術を身につけることができるとは思いますが、この研修を受けないとこの資格がとれないというものではありません」と阿部氏。
ところで、2011年7月からLPI-Japanがオープンソースデータベース技術者認定試験を開始している。こちらは、オープンソースデータベース技術者認定とはいうものの、MySQLについては当面その対象としないとLPI-Japanは言う。これについてはどのように捉えているかと阿部氏に尋ねると、「MySQLに限らず、OSSの世界でスキルを証明したいというトレンドが出てきているのは明らかです。技術者のスキル向上を後押しするためには、Oracle以外でもOSSの資格が注目され、盛り上がっていくことは大歓迎です」とのこと。
阿部氏は、今後の目標として「1年間で、1,000名を越える資格取得者を育成したい」と言う。この目標を達成するために、日本オラクルではさまざまなプロモーション活動も行うとのこと。その1つとして、いまの自分の技術力を確認するための「MySQL スキルレベルチェック」がWebサイトに用意されている。これを使えば、いまの自分のスキルレベルが確認できるので、どの試験にチャレンジすればいいかがすぐにわかる。
この他にも、試験のポイント解説セミナーなどが随時開催される予定だ。すでに行った解説セミナーの参加者にアンケートをとったところ、90%以上が資格取得を目指すと回答したという。あなたがいまMySQLを利用しているのならば、資格試験に挑戦し自分のスキルレベルを証明することを考えてみてはいかがだろうか。