Oracleのビッグデータソリューションの1つの形、Oracle Big Data Appliance登場
ハード氏に続き登壇したのが、製品開発担当のエグゼクティブ・バイスプレジデント トーマス・クリアン氏だ。
クリアン氏は、改めてEngineered Systemsについて解説を行った。「Engineered Systemsには、現在Exadata、Exalogic、そして昨日発表したExalyticsがあり、そしてもう1つがSPARC SuperClusterで、4つのものがある」とクリアン氏。そして、この4つに加え新たに発表したのが、Oracle Big Data Applianceだった。
「Big Data Applianceは、見た目はExadataにそっくり」とクリアン氏。
もちろん、外見はそっくりでも、Exadataとは中身が違う。Oracle Big Data Applianceには、Apache Hadoop、Oracle NoSQL Database、Oracle Data Integrator Application Adapter for Hadoop、Oracle Loader for Hadoopという4つのソフトウェアが含まれるのだ。ユーザーは、Hadoopに大量のデータを分散して入れ、効率的にアクセスすることもできる。
また、Berkeley DBベースのOracle NoSQL DatabaseにKey-Value型のデータを入れ、パラレルに高速アクセスすることもできるとのこと。さらに、OracleデータベースとHadoopを双方向に連携させるツール群も提供する。
さらに、オープンソース統計解析環境のR言語とOracle Database 11gを統合したOracle R Enterpriseも、Big Data Applianceには含まれる。
これにより、R言語ベースのアプリケーションで、従来はメモリに収まる範囲のデータ規模でしか利用できなかったR言語のアプリケーションが、Oracle Database 11gのテーブルを利用できるようになり、大容量データでも分析できるエンタープライズ向けでも利用可能になる。
Big Data ApplianceはExadataと連携させて利用することができ、さらに昨日発表したExalyticsとも連携し分析することも想定されている。
そして、Oracle NoSQL Database、Oracle Data Integrator Application Adapter for Hadoop、Oracle Loader for Hadoop、Oracle R Enterpriseについては、Oracle Big Data Applianceから独立したスタンドアロン・ソフトウェア製品としても使用できるとのことだ。