Exaシリーズを活かすOracle Enterprise Manager 12cが登場

Exaシリーズは、ストレージからサーバーまで揃っており、その上に必要なソフトウェアがフルスタックで用意されている。その特長はもちろん性能が高いことだが、さらに顧客のメリットなるのが管理の容易性だという。その理由はすべてがOracleによって事前に準備されていることもあるが、管理の容易性に大きく寄与するのが、最新版となるOracle Enterprise Manager(OEM) 12cの存在だとのこと。
今回の12cで強化されたのが、Exaシリーズのリソースを細かいレベルまで管理できるようになったこと。利用しているExadataなりのイメージが図示され、そこから何らか問題が発生しているリソースが見つかれば、ドリルダウンして原因を究明できる。Exadata、ExalogicのリソースのプロビジョニングもGUIから一元的に行えるようになっている。
これらの機能を使うことで、Exaシリーズもハードウェア視点でのリソース管理が容易に行えるようになった。さらに、サービスレベルなどのビジネス面からのKPIに基づいて、最終的にExaシリーズのリソースを割り当てるといった管理の仕方もできる。「OEM 12cを利用すれば、ビジネスKPIをテクノロジインフラに至るまで掘り下げて分析し管理できる」とクリアン氏。ITシステムが提供するものがテクノロジーではなくユーザーに対するサービスだと考えれば、このビジネスKPIから最終的にリソースを管理できるという発想、そしてその実装は極めて重要なものだと言えるだろう。
最後にクリアン氏は、「いかなるアプリケーションでも、Oracleで動いているものであればすぐにEngineered Systemsで活用できる」とし、既存環境からの乗り替えも簡単に行えることを強調してセッションを終了した。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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