SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

IT Initiative Day(AD)

ビッグデータと既存データを統合したエンタープライズ基盤の構築を - 日本テラデータ 金井氏

IT Initiative Day/ビッグデータ時代のビジネス戦略 (2012.1.23) 日本テラデータ セミナーレポート

構造化データも非構造化データも - ビッグデータを支えるテクノロジ

 いずれの戦略においても、重要となるのはビッグデータを既存データと迅速に統合していくプロセスである。そのためにはやはり、ビッグデータの処理に適したテクノロジが求められる。それがMPP(Massively Parallel Processor)であり、MapReduceシステムであり、Hadoopフレームワークである。

 テラデータは、世界最大級のビッグデータ活用企業とも言われるeBayのほか、数多くの先進的なデータ活用事例を成功させた企業を顧客にしている。たとえばHadoopおよびMapReduceとTeradata DWHを連携させることで、顧客にパーソナライズした新提案を行う証券会社や、不正使用を未然に防ぐクレジットカード会社、ソーシャルグラフマッピングで音楽好きなユーザどうしの結びつきを利用し、ミュージシャンの格付けやベンダ販売の楽曲を増加させたMySpace Music、交通量や天候情報、地理情報などさまざまな非リレーショナルデータを統合し、事故発生パターンを予測分析してドライバーの安全を確保するスペイン内務省交通局、など多くのビッグデータ事例がすでに公開されている。そしてこれらの企業に共通する特徴は、先に指摘したように既存データとビッグデータの連携を上手く図っているという点だ。

 テラデータはもともとSQLによる大容量のデータ分析を非常に得意とするベンダである。だが、ビッグデータ時代の到来を感じていた同社は2011年4月、非構造化データの分析に強いアスター・データ・システムズ(Aster Data Systems)を買収し、同社のソリューションを取り込んでいる。アスターの強みは、特許を持つSQL-MapReduce技術で、その関数を使えばSQLで非構造化データも扱える点だ。テラデータはアスターを手にしたことで、数百テラバイトから数十ペタバイトのデータを管理するRDBMSであれば既存のDWHを、サイズにかかわらずリレーショナルではないデータや非構造化データであればアスター、またはApache Hadoopで対応することが可能になったことになる。加えて、ビッグデータ分析に適しているMPPアーキテクチャを採用しており、シェアードナッシング方式によるリニアなスケーラビリティを実現している点も強みだ。

ビッグデータ活用を可能にするテクノロジー TeradataとAster Dataが実現する広範囲な分析
ビッグデータ活用を可能にするテクノロジー TeradataとAster Dataが実現する広範囲な分析

 金井氏は最後にまとめとして、「増え続けていくデータをビジネスに活用するには、どんなデータでも広範囲に扱えるITインフラが必要であり、あらゆるビッグデータ分析を提供できるのがテラデータ。そしてこれからの時代、もっとも重要なことは既存のデータとビッグデータの統合であり、両方を統合したエンタープライズ基盤をつくること」と総括した。既存のデータも新しいタイプの非構造化データも"統合"してこそ、ユーザが自由に使える環境となる。そしてそれが企業の知見を導き、新たな価値を創造する機会が増えれば、ビッグデータが本当に"活用"のフェーズに入ったと言えるときなのだろう。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
IT Initiative Day連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

五味明子(ゴミ アキコ)

IT系出版社で編集者としてキャリアを積んだのち、2011年からフリーランスライターとして活動中。フィールドワークはオープンソース、クラウドコンピューティング、データアナリティクスなどエンタープライズITが中心で海外カンファレンスの取材が多い。
Twitter(@g3akk)や自身のブログでITニュース...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3769 2012/07/26 13:34

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング