日立のデータベースを使ってる人、手を挙げて!
やっぱり、作ってる側や売ってる側だけじゃなくて、実際にお金を払って使っている側の人の話も聞いてみないと、製品やサービスの本当の評価は見えてこないよね。というわけで、今回ご登場いただくのは、株式会社DTS(以下、DTS)で日立のリレーショナルデータベース製品「HiRDB」を使った製品開発に従事している須田修司さん。
ちなみにDTSは、SIerとして非常に幅広い領域のSI案件を手掛けるほか、自社開発パッケージのビジネスも広く展開している。中でも、数多くのユーザーを獲得しているBIツール「データスタジオ@WEB」は同社の看板商品の1つで、須田さんはこの製品の技術部門を取りまとめるマネジャーの立場にある方だ。
BIツールとHiRDBというのは、一見すると意外な組み合わせにも見える。何せHiRDBと言えば、基幹システムのSIでごりごりに設計・チューニングして使うデータベースという印象が強い。BIツールとの食べ合わせは、あまり良くなさそうにも思えるのだけど。
「データスタジオ@WEBは、ANSI SQLに準拠していて、かつJCBCもしくはODBCで接続可能なリレーショナルデータベース製品であれば、基本的にどんなものでも利用できるんです。なので、Oracle DatabaseやSQL Server以外にも、HiRDBやDB2、Sybase IQ、Netezzaなどといった幅広いデータベース製品をサポートしています。」(須田さん)
おー、そうなんですね。じゃあ、HiRDBを使ってるユーザーさんも結構いるんですね。
「かつて、HiRDBを基幹システムで使っている企業さんにデータスタジオ@WEBを導入したときには、HiRDBのSQLの文法の癖やJDBCドライバのバージョンなどで問題が発生して、随分苦労した思い出があります……」
ありゃ、HiRDB、ダメじゃないですか! やっぱりHiRDBって、一部のデータベースマニアのための「一見さん、お断り!」みたいな敷居の高い製品なのでは?
「そのとき日立のサポートセンターにいろいろ問い合わせたのですが、直接保守契約を結んでいるわけでもないSIerのわれわれに対しても、実に懇切丁寧にサポートしてくれたんです。そのおかげで導入プロジェクトも成功裡に終えることができました。私自身はそのとき初めてHiRDBと関わったのですが、この手厚いサポートがとにかく印象に残っています」
なるほど。レストランやバーに例えて言えば、一見すると何だか入りずらそうな店構えなのに、一度勇気を振り絞って入ってみたらめちゃくちゃ居心地が良かった、みたいな感じか(ちょっと違うか……)。