オラクルは「統合ITベンダー」へ?―今年のOOWの印象など
谷川:今回は久々にバージョンアップした12cについて、率直な感想を聞かせてください。追って先月開催されたOracle OpenWorld(以下OOW)で発表されたインメモリデータベースやバックアップのアプライアンスについても話題にしたいと思います。まず石川さん、最初12cの話を聞いた時にどんな印象を持ちましたか?
石川:第一印象としてはオラクルマスターのバージョンも上がるので「受けなおさないと」と思いました(笑)。新しい技術が出るのはウェルカムなんですけど。検証してみるとPDB(プラガブルデータベース)は現場が求めているコンソリデーションを実現する機能だと思いました。
谷川:渡邊さんは?
渡邊:まずは「今まで通り使えるかな」が気になりました。データベースをご利用のお客様は新機能より継続性を気にされるので。
谷川:発表から1年過ぎてどうですか?
渡邊:インストーラーが変わるなど小さな変化はあれど、大きくは違わないです。ただオラクルの方向性がクラウドに向かっているので、今後アーキテクチャなどに影響があるかと考えています。
谷川:岸和田さんは?
岸和田:OOWには昨年と今年行きました。その前は十数年前。さらに前となるとロサンゼルス開催でした。
谷川:そりゃまたずいぶん前ですね!ユーザー会の時代ですね。
岸和田:かつてはデータベースに特化したイベントでしたが、今では全体をカバーして「総合ITベンダー」らしさが出てきましたね。昔に比べたらオラクル色を全面に出さなくなったなと。
石川:あれでも弱まっていたんですか!(笑)
岸和田:参加者も広範囲に渡るようになりました。かつては基調講演を途中退出する人などいなかったです。今は自分に必要なところだけ聞いて、それが終わるとぞろぞろと出て行ってしまう。
谷川:DBA(データベース管理者)にとって「アプリケーションの細かい話は要らない」となりますからね。
石川:実は私も途中で抜けた1人です(笑)。インメモリデータベースにしても、上で走っているツール類も含めて早くなっていますという話で、(データベースは)構成要素の1つという印象でした。かつてほどデータベース一色ではないですね。
渡邉:データベース自体の発表は多くなかったですね。(昨年発表したので)今さら感がありますし。
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